見出し画像

仕事の奥義ー❶MBDを取り入れよう‼︎

電気・電子制御が組み込まれた製品開発においては、MBD(Model Based Development)やMBSE(Model Based System Engineering)を適用して開発するなどという言葉を、最近、よく耳にする機会が多くなってきました。では、MBDって一体何なんでしょう。

◼️MBDって一体なんだ?
国家レベルでMBDを進めていらっしゃる車会社のマツダの人見シニアフェロー イノベーションは、MBDは製品開発の哲学だとも言われています。いちど仕事を型にはめて考えてみて、次からは同じ苦労をしないようにして、製品開発の効率を加速度的に上げていくやり方です。
コレでもまだ分からないでしょう。

組み込み電気回路

製品開発のMBDは、コンピューターが使ってあり、ソフトウェアが実装されています。コンピューターは、全てが数式・計算でつながっています。1+1=2 の計算は誰でもご存じです。この‘1’がインプット(Input)です。‘+’という処理をして(Process)、‘2’というアウトプット(Output)を出します。そして、次のステップへと処理が続いていきます。
つまり、MBDは求めたいアウトプットまで、IPOをつなげて、最終的に求めたい答えを出す処理を続けます。
普段は無意識にやっていることでも、こう書くと面倒くさいですよね。

MBDの回路図ーMathworks社資料より

◼️MBDのMのモデルって新しいの?
モデルが計算をする事だと言うのは分かってもらえたと思いますが、いまさら、MBDと言わなくてD=開発は計算をしてやっていたんじゃないの?と言う疑問もわくと思います。
そうなんです。実は、モデルを使って物事を考えるというやり方は、人間は太古の昔からどの分野でもやっていたことなのです。経済モデル、心理モデルなど、色々な言葉をニュースや、偉い学者の先生が言われているのを聞いたことがあると思います。
例えば、マクロ経済は国の中でヒト・モノ・カネがぐるぐると循環していると考えます。このつながりを数式で解き明かすのが、マクロ経済学になります。

マクロ経済モデル

しかし、コンピューターの能力や計算ソフトが優秀になって来ると、色々な計算がたくさん同時にできる様になりました。人間の頭が考える何兆倍のスピードと量ができるようになったのです。
一度モデルを作れば、高速で答えが出せる様になったので、MBDがクローズアップされて来たのです。生成AIなどの人工知能を利用すれば、格段に質の高い答えが高速にでるようになってきています。

◼️サラリーマンがMBDを使うとは?
モデルを優しい言葉で言えば、こうなったら、ああなる。1と1を足したら2という結果が出る。これを私たちは繰り返し学習をしてパターンとして覚えました。
つまり、モデルは優しく言えば、パターンなのです。

囲碁で言えば定石です。(かえってわからないかな)

偉い学者先生方でさえ、やっていることといえば、色々な条件のパターンを研究して、結果と原因の因果関係や相関関係を研究しているだけなのです。
なーんだ。と思っていただけましたか?

囲碁

◼️一般人がMBDを具体的にどう使えばイイ?
だいぶ以前になりますが、私が欧州の開発拠点にいる時に、人見さんと話したことがありました。

私;『MBDを展開したいんですけど。』
人見さん;『そりゃイイことだ。』
私;『でもね、人見さん、技術者はメンバーの半分くらいで、それ以外はデザイナーやアドミの人ばかりなんですよ。』
人見さん;『そりゃね。数式だけでモデルを作らなくてもイイんだよ。型を作って、IPOをつないで行けば立派なMBDだよ。』
私;『そっか、そうですよね。MBDは技術領域だけではなく、全ての仕事へ使うことができますよね』

私は現地のスタッフと業務の標準化を始めました。何がインプットで、どんな処理をして、何がアウトプットなのかを見えるようにしました。当たり前の様ですが、それがなかなか難しのです。小さな会社では、個々人がやる事がきまっているので、わざわざ見えるようにしなくても仕事は回っていたのです。

◼️日常もモデル化を!
モデルがパターンと言うことであれば、私達は仕事や私生活の中でも色々と経験し、使いこなしています。スマホを操作する時も、ポチっとタップしたらアプリが開き、更にポチっと押したらメニューが開く、毎日の使用パターンがあります。

事務の仕事で言えば、伝票がくればパソコンに打ち込んで処理をして請求書を作成し、封筒に入れて宛名を書いて、切手を貼って取引先へ郵送する。知らず知らずのうちに行動していますが、これらは全てパターン化されています。

◼️パターンを見える化で一番重要なこと
パター化で最も基本的なことは、一連のつながりが、IPOでつながっていると理解することです。

一般的な仕事が、IPOでつながっていないかなぁ⁉︎と言う視点で今の状態を見てみると、仕事がMBDだと分かって来ると思います。
でも、MBDのDの製品開発はしてないので、モデルを使った仕事は、MBW(Model Based Working Approch)と言うのが適切なのではないかと思います。
MBWは私が勝手につくった造語なのでご注意ください。コレから一般化されればいいなと思います。

私達は常日頃からいくつもの基本形IPOを組合わせて、複雑な仕事を確実にこなしている。MBWをしているのです。

◼️MBDを極める
MBDもMBWも、基本はIPOです。
IPOを極めれば極めるほど、成果が上質で、高速で処理できるようになります。
道を究めた人を、わたしたしは熟達者・マイスターと呼んでいます。
ここでポイントは、マイスターはIPOを修得して、CとNの要素を無意識に調整しています。良いControl因子=素材因子を選別し、Noise=自分では制御できない領域を他でカバーして、処理するPROCESSを選択しています。

私たちも仕事のマイスターになるためには、IPONCを意識した仕事の進め方を日々進めて行けば、熟練度は格段に速く、高品質になって行くことでしょう。

◼️もういちど、書きます。
MBWはモデル化して仕事を進めるやり方、Model Based Working Approchモデルベースドワーキングアプローチです。多くの人はモデルベースを使っている。

その基本要素が、IOPNCです。
I;インプット                       前工程からの入力
P;プロセス                         処理する工程
O;アウトプット                   後工程への成果物
N;ノイズ                             自分ではどうしようもない外乱
C;コントロールファクター    単一及び複数の厳選した素材

それが、個人の財産になり、組織・会社の財産になっていきます。

仕事をIPONC思考で、MBWを続けて、是非、仕事の達人になりましょう。
そして、私たちは時代の最先端のMBDを使いこなしているよぉ~って言っちゃいましょう。

以上
松月

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?