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ものにもよりけりなんですが、私は、過去の記憶はまあまああります。
けど、過去のことをあれこれ振り返るのは、あまり好きではありません。過去のことを振り返るくらいなら、「未来」のことをあれこれ考えてるほうがよっぽどいい。

とは言え、「回想法」というのを知って、「へぇーそうなのねぇ」とは思いました。

「回想法」とは…

昔の経験や思い出を語り合う、一種の心理療法が「回想法」です。
1960年代にアメリカの精神科医、ロバート・バトラー氏が提唱したもので、認知症患者へのアプロ―チとして注目されるようになりました。

国立長寿医療研究センターの研究によれば、回想をするときの脳の血流は、日常会話時に比べて、脳の前頭前野の血流が増え、脳の機能が活性化するという結果が出ています。
長く続けることで、認知症の進行を予防したり、うつ状態の改善にもつながる可能性があると言われており、高齢者の認知症予防や認知症患者の心理療法、リハビリテーションなどに活用されています。

昔の経験や思い出を語り合う

「昔の経験や思い出を語り合う」とは言っても、何かとっかかりがなければなかなか語り合えませんよね。そのとっかかりになるものが、いろいろな懐かしい物や映像ということになります。

実は、この「回想法」のためのライブラリーがあります。
それが、NHKのアーカイブを活用した、このサイトです。

このサイトでは、高齢者のための福祉施設や家庭などで、手軽に「回想法」を行えるように、NHKの昔の番組やニュース映像などアーカイブの提供とあわせ、「回想法」の利用手順を示す動画や実践例などを公開しています。

動画のカテゴリーは、以下の6つ。
「むかしの暮らし」
「むかしの番組」
「むかしの日本各地」
「むかしの道具」
「むかしの歌の音色」
「思い出のニッポン」

自分が若かった頃、子どもだった頃の番組やニュースなどを見るだけでも、懐かしさがあり、面白いものです。それをネタにあれこれ話すのも楽しいでしょうね。で、認知症の予防やうつ状態の改善にもなると…。

施設や家庭で実践してみる価値、あると思います。

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