海外のホテルの多くには、なぜ「420号室」がないのか
私が子どもの頃行ってた病院には、4階がありませんでした。エレベーターで3階の上は5階になってましたね。
「4」は「死」を、「9」は「苦」を連想させるというわけで、いわゆる「忌み数」ですね。あと「42」とか…。海外だと「13」ですね、ホテルに13階や13号室がない場合は多いようです。とはいえ、海外のホテルには、「420号室」もないようです。
なぜに「420」という表示を避けるのか?
日本だったらまだわかるんですが、「しに」ですからね、なくても、まぁ「縁起悪いからねぇ」ってことで済まされそうではあります。
上の画像では、わざわざ数式にして420という表示を避けています。
こちらはフロアの部屋番号表示。420だけが飛ばされてます。
あるホテルでは「420」という部屋はありますが、プレートにはなっていません。ドアに直接数字を印字するやり方ですね。なぜかというと、プレートの盗難が頻発するからです。
じゃあ、なぜプレートが盗まれるのか?
もちろん盗まれるのには理由があります。
この「420」というプレートの存在は、宿泊客の問題行為を助長するおそれがあり、ホテル側としては、その可能性を最初から排除しておきたいがために、「420号室」という部屋の存在自体なくしたり、「420」の部屋番号プレートを外したりしてるわけです。
では、その宿泊客の問題行動とは何なのか?
「420」つまりは「フォー・トゥエンティー」という数字は、大麻(マリファナ)を表すスラングとして古くから使われているのだそうです。
「420」にちなんで、毎年4月20日は「マリファナ国際記念日」(マリファナデー)とドラッグ愛好家から呼ばれています。
この日の午後4時20分になると、世界各地であまたのマリファナ愛好家たちが集まり、マリファナを吸って祝ったり、集会して政府へマリファナの合法化を訴えたり、街で行われる大麻イベントを楽しんだりするのだそうです。
そんなわけで、この「420」という数字は、彼らにとっては「特別な数字」であり、同時にホテル側にとっては由々しき問題のモトとなります。
420号室をホットボックス(部屋を閉め切ってドラッグの煙を充満させる)として使われたくないのだそうです。まぁ、当然ですね。また、マリファナパーティーの場所を示すため、部屋番号のプレートがひっきりなしに盗まれるということも防ぎたいわけです。
「420」=大麻(マリファナ)の理由
いろいろと説はあるようですが、大麻を「420」と言うようになった有力な説はこちら。
1970年代の始め、カリフォルニア州サン・ラフェルのサン・ラフェル高校の生徒たちが、毎日放課後の午後4時20分、ルイ・パスツールの銅像の前に集合し、大麻を吸っていたそうで、この集いの名前を仲間内だけに通じる隠語として、その時間を示す「420」(フォー・トウェンティー)という言葉で表現したのだそうです。
警察が大麻事件を無線で連絡するときのコードが「420」だから、とか、マリファナの活性化学物質は420個あるから、とか、諸説はあるようです。
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