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めっちゃ足が速いとか、何度も世界記録を更新したとか、そういうことも、もちろん「とんでもない」んですが、この人、決してそんなもんじゃないんですよ。
もう現役の選手ではありませんが、ウサイン・ボルト、まぁ、ほんとにびっくりさせられます。

マクドナルドのチキンナゲット100個。

オリンピック直前の2週間、彼が食べていたのは、それだけだったということです。
毎日、毎日、マクドナルドのチキンナゲット100個。ひたすらそれだけ。一流アスリートとしては、到底考えられない、あり得ない食生活と言えますね。

靴紐がほどけても金メダル。

レース途中で靴紐がほどけてしまったら、普通なら勝つことを諦めてしまっても不思議ではありません。靴が脱げてしまったり、バランスを崩してしまったり…。しかし、彼は、2008年北京五輪の100m決勝で、靴紐がほどけたまま何事もなかったように走って、何度目かの世界記録を更新して金メダルを獲得してしまいました。
しかも、レース中に靴紐がほどけたのは、このときだけではなかったのだそうです。

「なまけもの」呼ばわり。

誰かにそう呼ばれたのではなく、自分自身でそう称していた、ということです。彼は自伝のなかで、自分のことを6回も「なまけもの」と言いました。もちろん、努力もしていたとは思いますが、実際「なまけもの」ではあったそうです。そのせいで、彼のあふれんばかりの才能は、磨ききれないままで現役生活を終えてしまった可能性があります。もし「なまけもの」でなかったら、いったいどれほどの記録を残していたことか…。

生まれつき「脊椎側彎症」に罹っていました。

「脊椎側彎症」(せきついそくわんしょう)とは、脊椎(背骨)が側方に彎曲する病気です。
ドクターは「普通なら痛くて練習もできなかったはず」だと言いました。個人差はあるものの、脊椎側彎症を抱えながらも、世界最高水準のスポーツができるということは、多くの患者も知るべきことであり、励みになることだと言います。
ウサイン・ボルト本人は、「背骨が僕を育ててくれたのかもしれない」と語ったそうです。

ゴール直前のポーズで大きなタイムロス、にもかかわらず世界記録。

決勝のスタート前、他の多くの選手たちは、ストレスや不安を抱えているものです。しかし、彼は、いつも観客を楽しませながらクールに振る舞っていました。
彼は自信に満ちあふれていて、ゴール直前に、よく前祝い的なポーズを行っていました。そのひとつが、オリンピックの決勝でフィニッシュラインの前で両手を広げ、胸をたたきながらゴールしたことでした。
そんなことをしておきながら、結果は世界記録。そのような行動を行わなければ、さらによい世界記録が出ていたことでしょう。

底知れぬ能力を持ったアスリート。彼はまさに「天才」でした。


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