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さよなら東京、こんにちは福岡。 その3

東京が面白くないというと、実際のところはもちろんそんなことはない。
モノはある。日本で、世界でも屈指の都市だ。どこに行っても楽しい。

東京から発信されるカルチャーは世界の標準にもなる。
海外の初モノは東京に、東京にいれば世界のファッション、アート、飲食店、すべてではないにしろ、なんでも手に入る。

街中を歩けば世界各地から観光客が来ている。オリンピックに向け区画整備を様々な場所で、それに便乗しているのか関係ないだろうところでも、住みよい都市づくりに向けせっせせっせと働いている。

政府がインバウンドに力を入れているから当たり前のこともあるけれど、まだまだ発展し続けるんだろうと思う。

先日発表された住民基本台帳に基づく2018年の外国人を含む人口移動報告は23年連続で「転入超過」。東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で13万9868人。東京は79,844人となっている。

ちなみに転出が一番多かったのは茨城県で7744人47都道府県の内39県は人口が減少している。
東京圏はますます力を?つけ、地方はますます体力がなくなってくる。

五反田ではスタートアップ企業が続々と集まり、若いITベンチャー企業のブームにもなっている。

人が集まればそれだけ新しい考え生まれ、新たなビジネスも生まれる。
ただ、その企業は東京でなければならない理由はあるのだろうか?

もちろん東京でなければできない仕事だってある。
スタイリストであれば、例えば一般の方を対象としたパーソナルであればどこでもできる。それが地方で需要があるのかがまず重要になる。

またテレビや雑誌ということであれば、芸能事務所、版元、キー局とやはり東京がメインになってくる。

毎年何かに希望や夢を持ち東京にやってくる若者たち、現実の厳しさに打ちひしがれドロップアウトする人はどのくらいいるのだろうか?

なんでも手に入り、アルバイトでも生活できる東京、居心地が良くなり何を目標に来たのかわからなくなり、ずるずると月日だけが過ぎていく。

それが毎年毎年癌のように増殖していく。

話しは少しだけ脱線してしまったけれど、そんな人たちには何か『熱意』を持ってもらいたいと思う。

さて、僕がなぜ東京が面白くないのかというと、まずは気持ち的なところからいくと、魅力がなくなったことが一番大きい。

それはなんでもありすぎるが故にかもしれない。
インターネットの発達によって情報が多角化する中、自分で選択しなければならなくなった。それはモノに対してもそうだ。たくさんある同じようなモノから選択する。人間はあればあるほど迷ってしまう。

その同じようなモノがすべて良質なモノであればいいのだけど、そのモノの大半は良質ではない。
それは企業に対しても同じだ。

良質でない企業でも成り立つのは、絶対的な人口の割合が首都圏では地方とはまったく違うから、そこで選択できない人間が、選んだモノに対して実際の価値がどのくらいあるのか。

ありすぎる故に不自由。それが3年前からシンプルな生活を初めて思い始めたことだ。(ミニマリストではないです。でも友達が部屋に来るとミニマリストか!と言われますが違います。シンプルなんだと思う)


複雑すぎる。もっと街もシンプルでいい。


モノを捨て、モノがシンプルになり、頭の中がシンプルになって、世の中に対する考え方もシンプルになってきた。そう思ってきたときから、なんだか東京という街に魅力を感じなくなってきた。

東京という街は面白い。それは疑いようのない事実だし、もちろんいまでもそう思っている。


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