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いいひと、ってなんですか?

映画館で観て、Amazonプライムに入ってたから、ふたたび観てみた映画「泥棒役者」

舞台劇のような、笑えて、ちょこっと泣けるコメディー要素満載の映画。

ぼくは最後のシーンにちょっと泣いた。

以下、ちょいセリフあり。※正確ではない。
(これから事前知識ないまま観たい方はスルーで)


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はじめ:「おれ少年院入ってたんだ。
ミサの思ってるような人間じゃないんだ。」

ミサ:「んー・・・

わたしが思ってるような人間ってどんな?


「・・・」

「わたし別にはじめのこと、
あたまがいいとか、気が利くとか、
かっこいいとか、思ってないよ。」


「いや・・・っていうか、
いい人っていう意味で。」


「いいひと?


いい人・・・ってなに?


はじめは、マジメじゃん?

ごはん食べるときいただきます、言うじゃん?

わたしの下らないLINEにちゃんと返してくれるし。」


はじめ:「でもさ・・・(もごもごする)」


「知ってたよ。はやくカミングアウトしてくれないかなあ~って思ってた。工場長に頭下げてるとこ見ちゃったもん。

でも、なんかマジメに働いてがんばってるとこ見てたし、少しずつ気になって。。。

根っこの部分ではいい人なんだなってわかって。


こうしてつきあってます!!


以上!!」


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いいひと、ってなに?


ぼくたちって、他人が想像してる(期待している)ようなワタシではないことを、恐れたり脅えたりするけど、なんかそれって、ものすごく失礼なのかもしれないと思った。


他人には、「私はこう見えているだろう」と勝手に想像し、想像した自分が他人も同じように見えてるに違いないと、なぜか信じている。そして、その自分像を守ろうとする。

セルフイメージを守ろうとする。

セルフイメージ=他人から見えているイメージ

だと勘違いをなぜかする。


勝手に決めつける。


はじめとミサの関係でいうと、

自分がこういう人間だから付き合ってくれているという勘違いが、はじめの中にあった。そのイメージを裏切るのがこわい。裏切ったら嫌われてしまうんじゃないかって。

でもミサは、はじめの思っているようなイメージで、はじめと付き合っているワケじゃなかった。

かんたんに言うとこんな感じかな?

「僕のAというところが好きだから付き合ったんでしょ?」
「何言ってんの?Cというところが好きだから付き合ったんだよ?」

僕たちは、自分の中で決めてしまったセルフイメージで周りと接し、勝手に絶望したり、価値がないと落ち込んだりしているのかもしれない。



しょーいち


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