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資本主義が足りない地方〜地域で人の成功が疎まれるゼロサム思考の病理〜

先日もこちらのコラムで触れた内容、本も読みまして改めて、結構地域活性化にもいえる話だなということで整理しています。脱成長とコミュニズムというあたりについて、資本主義との相互比較をしながら実績的課題について述べられている本を改めて読んだ上で、気になった点についてまとめます。

結論からすると、地方経済が低迷して、貧しい人なども出てくる構造の一端に、都市部は資本主義がしっかり機能しているが、むしろ地方部は資本主義とともに民主的な社会構造が機能しなくなっているのではないか、という疑念を持つようになりました。

○ 資本主義経済成立の前は、基本全員貧乏

格差是正という話のなかで資本主義によって格差が生まれ、貧乏人が生まれるのはおかしい!! というお話がなされます。が、そこは本当かというところです。地方が衰退するのは資本主義のせいだ、みたいな話がありますが、日本に資本主義がない時、民主主義の社会がない時代に地方がどうなるのかか、というのは想像したほうがいいことです。

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