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格差の原因は「わかったことしかやらない」という姿勢

いろいろな説明をしている時にも「やったことがないんですよね」とか「わからないんですよね」とかいって、やらない人がたくさんいるんですが、それが「出来ない原因」なんですよね。

学ばないとできない、わからないとやらない、それが当たり前だという思考そのものが格差を生み出すんですよね。

生成AIも以下のように日本は9%。比較対象とした中国(56.3%)、米国(46.3%)、英国(39.8%)、ドイツ(34.6%)からしても、あまりに低すぎるのです。

利用しない理由としては「使い方がわからない」が4割を超えて最多だった。「生活に必要ない」も4割近くおり、この割合は日本が他国に比べ最も高くなった。

とのことで、全くお話にならないのです。

生成AI関連の特許申請数においても日本企業は姿かたちすら見えない状況。

世界の生成AIの特許保有者トップ10
1. テンセント・ホールディングス(2074件)
2. 平安保険グループ(1564件)
3. バイドゥ(1234件)
4. 中国科学院(607件)
5. IBM(601件)
6. アリババ(571件)
7. サムスン電子(468件)
8. アルファベット/グーグル(443件)
9. バイトダンス(418件)
10. マイクロソフト(377件)

https://forbesjapan.com/articles/detail/72205

孫正義さんが、もっと新しい技術を直視して、真正面から取り組まないと失われた30年を繰り返すぞ、と警告を出しているのもよくわかります。まぁソフトバンクの投資戦略くらいがこの生成AIに対して半導体からソフトウェアまでどうにか食い込もうとしているのではないでしょうか。

生成AIは一事は万事。日本人は確実に「わかっていることしかやらない」という状態になってしまって、わからないけど新しいことをまずためそう、という姿勢が失われてしまっているのが最も問題なのでしょう。リスクリスクといいすぎる世の中の問題もあるし、子供の頃からリスク回避を親がしすぎるし、失敗を叩きすぎるのもあるでしょう。

だけど、この調査の元である情報通信白書には以下のように、過去のAIブームやロボティクス進展の時代において、日本がそれを先駆的に取り組んだからこそ優位性を築けたことがわかる資料もあります。第一次、第二次AIブームにおいては少なくとも日本企業は積極的にトライして、産業用ロボットの採用で製造業を大幅にアップデートしたり、第二次AIブームでも様々なソフトウェアを採用して商品化したりもしたのです。だけど今はそういう動きが弱すぎるというわけです。

かつて個人でも洗濯板を捨てて洗濯機にしたり、毎日買い物いくのをやめるのに冷蔵庫を購入したり、どんどんこういう新しい技術を生活に取り入れていった時代があったわけです。

今一度わからないからやらない、とか、教わってないものはできない、みたいなスタンスをやめて「まずはやってみる」ことが始めませんかね。これは生成AIだけでなく、全ての物事においてです。

自転車は乗れるから乗るのではなく、乗るから乗れるようになるし、プールも泳げるから泳ぐのではなく、泳ぐから泳げるようになるのです。使わなくして、使えるようにならないものも世の中に沢山あります。

このとりあえずやる人と、やらない人との間に大きな格差が発生していると常々思うところです。それは会社、地域、国とも置き換えられるでしょう。

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