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チームを基礎としたマネジメント人材開発不足が成否をわける

先日、フォロワーシップの大切さについて触れました。皆で潰しあってると誰もリーダーにもならんし、せっかくのリーダーのいいプランもいいフォロワーなしに地域や社会に広がることはないのですよね。

さて、そんなことをもとに、地域でのプロジェクト実践をするメンバーによるラボ・LDLで先日話をしてる中で皆で話していたんですね。

日本の教育において、人を率いるリーダーシップ、何かリーダーを支えるフォロワーシップ、そしてその全体を見通せるマネジメント、というあたりの経験則が意識的に養成されないことで、おとなになって苦労するよね、というお話。さらに言えば、マネジメントに関連する研修が行政などでも行われていないので、年功で少しずつ上にあがったり、昇進試験であがったりするものの、結局あがった先で必要なスキルについて外部研修など積極的に受けさせて意識を大きく変えていくとかそういうものがないというわけです。結果として、何をしていいのかよく分からないまま、管理職になっているという人も少なくなくて、マインドセットもあまり変わらぬままに仕事しているのでうまくいかないということが多々あるというわけです。これは特に「自分が決めなくてはならないこと」を意識できていないことが多い場合があるというわけです。

日本においては上の人にとって都合よく下の人間がどう行動すべきか、ということは教育されがちですが、上にたつ人間が何をすべきかということについてのマネジメント能力を養成する機会というものがなかなか欠けていたりします。ここについては学校の外であったり、組織の外であったりで意識的に学ぶ必要があり、地域のプロジェクトでも不可欠になります。特に地域のプロジェクトは直接的利害関係者以外まで含めたかなり広範囲の人たちを含めてマネジメント範囲に置く必要があり、個人でできること、自社でできることを超えた意識範囲が求められるとも言えます。

○ 学校で学んで記憶にあるのは、授業以外

私自身、マネジメント能力を開発されるということが学校の講義などであった記憶もないわけです。小学校の頃の委員会、部活、地区とかそういう授業外での活動で幹部職を務めることがあれこれあったりしたので、そっちのほうが多数のよくわからない人たちを含めて統括する上で必要な決断力というものは養われたように思います。

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