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ORではなく、ANDの思考が求められる、プレミアム戦略の本質〜徳島阿波おどりVIP席を題材に〜

何をやっても揉める阿波の国。踊る阿呆に見る阿呆なんて明るいトークだったはずの阿波おどりが、普通に地域分断ネタになっているのが悲しいところですねー。ほんともう少し地域で協力しようって雰囲気にメディア含めて醸成できんのですかな。

そもそもとして1.5万なんてVIP席としては中途半端でしょぼいくらいで、これを高いとかなんだとか言い始めること自体が終わっているんですね。そもそもとして祭りか、興行か、なんて議論そのものが、終わっています。

阿波おどり自体は祭りだけど、桟敷席とか設ける演舞場なんて見せるためにやっているわけだから、興行なんですわ。だけどそれが赤字で税金ぶっこんでずーっとやってきて、それが問題になって契約構造を変えたわけですね。興行としてやるという話で、入札までやって、東京の会社まで巻き込んだ興行モデルになったわけです。

阿波おどりを継続するためにも、興行としてちゃんと稼ぐってことはコロナ前に決定していた話。今更まだほっくりかえす話ですらないのです。

さて、それはさておき、この手の話になると、金持ち優遇だとか、貧乏人は見るなというのか、とかなぜか「金持ちか、貧乏人か」「金をとるか、とらないか」みたいな「OR思考」で対立的に考えます。が、これは全くもってプレミアム戦略の議論として間違っているんですね。むしろVIP席などでガンガン稼ぐことで、金持ちも、またお金がない人であっても阿波踊りを楽しめる構造を実現するという「AND思考」のです。

○ 有料 OR 無料、有料 AND 無料で大きく変わる、プレミアムサービスの意味

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