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地域でも考え直すべき「教育と学芸」の違い

昨日、えぞ財団絡みでNoMapsというイベント向けのオンライン収録に参加していました。

以下のトークはリアルタイムで参加しますのでこちらもどうぞ。

札幌解体新書というプロジェクトのスピンアウト企画での鼎談だったのですが、そこでの議論でもやはり人材育成が非常にテーマにもなったわけであります。やはり地域についても「考える人」が軸になるのは言わずもがな、大切であり、さらに言えば「行動する人」こそ変化の中心になってきます。結局は考えもせず、行動もしない人というのは困ったもんで、地域においても、組織においてもどうにもならんところです。

○ 人材育成の基本的な問題

それでは人材育成というものは教育によって成立するものなのかというところで、いわゆる従来における日本での教育というものでは、人材の基礎力とかが一定育ち、統率をとりやすい人材を育てるという意味では非常に優れたシステムであるようには思います。ま、けどそれもかなりの割合で小学校レベルで止まっているというのも現実です。

先日書いたコラムですが、これは結構深刻かつ地域での様々な取り組みでも意識しておかないといけないことです。

なおかつ、行動する人を作るという意識が決定的に欠落しているという話を私はしました。学校で学ぶだけでなく、社会に出て実践をする、この2つを繰り返すことによってようやく学習というものは身につくし、ある意味における社会的教養、リベラルアーツへの関心理解は深まると私は思っているので、その点を北海道活性化を考えるならばもっと真剣に取り込むべきというお話をしました。

○ 教育か、学芸か、という論争

その議論の中では、都市計画課協会会長でもあり、北海道大学名誉教授でもある小林英嗣先生から「Educationとは、もともと教育と訳すか、はたまた学芸と訳すかで論争があった」という話がありました。「木下さんがいっているのは、恐らく学芸としての意味合いが強いEducationのことだと思う」とのことで、まさに的を得た感じをしたところです。

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