ようやく溶けなくなったトイレスタンプと亀のフン

2024年の夏の暑さは異常だった。我が家では、トイレの掃除用スタンプが暑さで溶けて使い物にならなくなってしまう、という珍現象まで起きていた。

35℃を超える日がまずまずなくなったと思われる9月の下旬頃から、トイレスタンプを再開し始めてみたところ、今度は溶けずにほぼ1週間、使い続けることができている。

今年は10月下旬に入っても、なぜか30℃に近いような暑い日もあるけれども、とりあえず身体に堪えるような猛烈な暑さだけは過ぎ去ったことにホッとする。

トイレスタンプが溶けなくなったのと同じ頃、ふともうひとつ、暑さで溶けていたものが溶けなくなったことに気がついた。それは、亀のフンだ。

我が家で飼っているミドリガメ。変温動物の爬虫類だから、夏場はよく餌を食べる。食べたらその分だけフンもよくする。

フンを見つけたらすぐに網ですくうようにしているのだが、今年の夏場は暑さで水温も高かったせいだろうか。気がつくと、フンが水に溶けてなくなってしまうことがよく起きていた。

フンの形は残っていなくても、どうやらフンをしたらしい事はわかる。フンが溶けた水は汚れて濁るためだ。

フンが溶け込んだ水でも、亀は水分補給のために飲んでしまう。あまり身体にはよくなさそうなので、できるだけこまめに替えるようにしていた。

水を替える時に餌の食べ残しとフンを網ですくって捨てるのだけれども、今年の一番暑かった時期には、あまりフンが残っていなかったような気がする。

亀のフンも溶けてなくなってしまうほど、水温が高くなりすぎていたのだろう。

調べてみたら、人間の大便は35℃以上の体温に近い温度になると、柔らかくなって水に溶けやすくなるのだという。

亀のフンが溶ける温度はわからなかったけれども、おそらく人間よりも低い温度で溶けやすくなるような気がする。

今年の夏は連日最低気温が30℃近い日が続いていたので、フンをしてもほんの数分で水に溶けてしまっていたのだろうと思う。

しかし、9月の下旬くらいからだろうか?気がついたら、いつまでも亀のフンが水の底に沈んで残っているようになった。最高気温が30℃を超える日が少なくなってきた頃からだろうか。

フンを見つけても、手が離せなくて捨てるのが後回しになっても、時間がたっても溶けずに残っている。

トイレスタンプも溶けずにトイレの便器の中にずっと貼り付いていてくれるようになった頃、亀のフンも水の中に溶けずに形をかなりの時間残し続けるようになったの。

フンがみずに溶けないと水が汚れない。気温が下がってくると餌を食べる量も減ってきて、フンの量も減ってくる。

これから亀の身体も冬の準備へと進んでいく。季節の流れはそんなところからも感じるのだった。

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