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共時性

「朝のオンラインTANDEN瞑想会」が良い。

AM6:00〜6:30の30分間、6月25日にスタートしてから毎朝続けられている。Youtubeにせよ、小出遥子さんの有言実行の継続力にはいつも感心する。

早起きが苦手な僕はまだ数えるほどしか参加したことはないが、早起き習慣づくりのためにも、ここ2日ほど続けて参加してみた。30〜40名の参加者と同じ時間を共にする朝の瞑想は、オンラインながら仲間感があって、なかなかいい。「みんなが起きているから、自分も起きよう」と思えるので、早起きのモチベーション維持にもなる。音声・動画をオフにして、視聴だけの参加もOKなので、パジャマのままでも問題なし。無料(気が向いたらドネーションはウェルカム)なので、興味のある方は参加してみては。

ちなみに小出遥子さんと僕とで「Temple」というオンライン対話の会も開いているので、そちらもお待ちしてます。

朝といえば、この一ヶ月、お試しで自分がホスト役として開いていたのが「掃除巡礼」の会。

現在開発中のNestoというウェブプラットフォームでは「リズム」と呼ばれる活動を通して共時性のシェアができる。僕の場合は、毎週日曜日のAM7:00〜7:30に掃除のリズムを提供した。僕は京都の法然院を中継場所とさせてもらって、境内にiPadを構え、画面の前でzoomを通じてオンラインでリズムに集う皆さんにご挨拶した後、15分ほど境内を掃除する様子をそのまま流しっぱなしにし、終了後に一言振り返り、そしてzoomのブレイクアウトセッション機能で参加者(オンライン)の方同士がご挨拶を交わして終了という内容。回によってもばらつきがあるが、20〜30名平均の参加だったと思う。参加者の居住地は国内外さまざまなので、背景に映る景色も皆違うのだが、同じ時間を共有することによって、かえってその違いが「みんなで地球を掃除しているような感覚」をもたらしてくれたように思う。なかなか面白い体験だった。

昨日は締めくくりとなる参加者同士の交流会として、特別に夜20:00〜22:00にオンラインミーティングが開かれた。10数名の参加があった。週に1度とはいえ一ヶ月間、毎週日曜日の朝に早起きして掃除に繰り出した仲間なので、顔見知りにもなって親近感も出てきている。nestoでいうところの「遠くのご近所」感は、確かにある。ご近所というのは面白いもので、普通は自己紹介といえば名前と肩書きから入るところを、ご近所は名前も肩書きも知らなくても、顔馴染みで挨拶をする間柄だ。ニューヨークのブルックリンに一週間滞在していたとき、この街はご近所(Neighborhood)感に溢れていると感じた。「遠くの親戚より近くの他人」という言葉が日本にはあるが、案外いまの日本では「ご近所」がやせ細っているかもしれない。Nestoの発展に期待したい。

この「掃除巡礼」の会はお試し段階では一区切りとなったが、きっと今後も何かしらの形で継続していくと思うので、お楽しみに。Nestoの藤代健介さんと「ご近所」について喋ったポッドキャストがあるので、そちらもぜひ。

「焚き火」の番組に出演することになり、先週、収録を終えた。

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