「上司と部下の関係性」が変わっていることに気づこう
この春、新卒者が入社する企業組織も多いでしょう。
時間が有り余っていた学生の中には、
「この1年、暇があればAIを使っていたので、ポスターでもデータ加工でもなんでもできます。やりましょうか?」
という人もいるかも知れません。
これまで、管理職が毎週集まって話し合い、何ヶ月もかけて進めていたことが、新人がAIを使ってわずか5分で成し遂げてくれるとしたら、
管理職のタイムチャージを計算すれば、
それだけで、何十万円分の貢献になります。
そんな新人が、今年は来なくても、来年は来るかも知れません。
時間の問題です。
要するに、もはや
「上司や先輩が、すべてにおいて部下や後輩よりも優れいている」
という時代は、過去のものとなったということです。
上司や先輩がさっぱりわからないことを、部下や後輩がさっさと片付けるのが、毎日当たり前のように見られる時代になりつつあるのです。
そんな貢献度の高い部下や後輩を、
まったくついてゆけない上司や先輩が、どんな顔をして「教育」したり、「評価」したりできるというのでしょうか?
これまでのように、「上司や先輩が言うのだから、黙って従え」は
絶対に通用しません。
その場で反論しなくても、確実に部下や後輩の心が離れてゆき、
ハラスメントの訴えや離職という症状となって現れることになります。
少なくとも、これからは、
「指示・命令・教育・研修・指導・管理・評価・表彰」などの
上から下への価値観の押し付けをやめた方が賢明です
(これらは、決して目下が目上に行なうことがないことからも判る通り、
マウンティングの意味づけを内包している意思表示だからです)。
ではどうするか? これからは、
「感謝・敬意・賞賛・驚き・労い・喜び」などの
水平関係においても行われる感情表現に切り替えてゆくことが第一歩でしょう。
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