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私が選ぶ「松山めし」 4軒目 松山市南土居町の和牛中落ちカルビ丼

その土地にはその土地の名物がある。例えば松山市の場合、観光ガイドには「鯛めし」や「じゃこ天」といったメニューがお決まりのように記載されているのではないだろうか。だが、街には数多の飲食店があり、それぞれに個性のある一皿が存在する。

これは、わたくし松一郎が独断と偏見で強く印象に残った一皿を「松山めし」と勝手に名付けて紹介する記事である。


4軒目 松山市南土居町の和牛中落ちカルビ丼

私は焼肉が好きだ。

ふと欲望のまま肉の海に溺れたいなどと妄想することもよくある。さすがに20代のころのように大量に食すことは無くなったが、うまい肉を好きなだけ食べたいとは今でも思う。

昨今、いわゆる焼肉屋さんでもランチメニューを扱うお店が増えている。定食のような体でいて、お肉のボリュームがあったりとお店により様々なアプローチがなされていて、楽しませてくれる。

そんな折、ふと以前いただいた焼肉丼のことを思い出した。現在の時間は13時すぎ、ランチは14時までなので今からならぎり間に合う。もう俺の腹は焼肉腹になっている。こうなっては止まらない。

13時半頃に到着したが、駐車場にはまだ車が多い。やはり人気店なのだろう。お会計を済ませた先客と入れ替わりでお店に入った。席につき、メニューに目を通す。焼肉丼は…あった、とその下に記載されているものに目を奪われた。

和牛中落ちカルビ丼…だと…


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たしかにメニュー表にはそう書いてあった。焼肉丼よりも少しお高い。だが和牛中落ちカルビ丼だ。和牛の中落ちカルビが丼になっているのだぞ。これは確かめなければならない。即座に「和牛中落ちカルビ丼をお願いします」と注文した。

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※和牛中落ちカルビ丼 ¥890


待つこと数分、そいつはやって来た。なんという肉々しさだ。艶々とした中落ちカルビが蠱惑的な輝きを放ち、一気に引き込まれそうになる。我慢などできるはずもなく、中落ちカルビにかぶりついた。うまい…まだ昼なのに宴が始まったかのような錯覚を覚える。肉の下にはタレが染みたキャベツ、そして白米が敷かれている。もちろん肉と一緒にかき込む。


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分厚い肉の破壊力に蹂躙され、キャベツも白米も数分と持たずに壊滅寸前だ。いやこれは仕方ない。和牛中落ちカルビの火力がどうかしているのだ。井之頭さんでなくともうぉぉぉんと雄叫びをあげてしまいそうなうまさだ。箸休めにもやしナムルとキムチに手を伸ばし、そして最後のカルビを噛み締める。

久々に焼肉を食ったのでかなり満足だ。しかもランチメニューでこれほど満足感を得るものに出会えるとは思わなかった。和牛中落ちカルビ丼、これは文句なく「松山めし」として推します。南土居方面へお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。


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炭焼きダイニング ちかき

住所:愛媛県松山市南土居町561-1

TEL:089-907-0057

営業時間:11:00〜14:00  17:00〜23:00

定休日:月曜日



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