読了★4「イノベーションはいかに起こすか: AI・IoT時代の社会革新」

(坂村健・著。NHK出版新書。2020/10/10発売)
2022/5/8(日)午後読了。honto電子書籍にて。

坂村健先生の本の広告を電車かどこかで見て、まだお元気でご活躍で素晴らしい、と思い、坂村先生のおっしゃることなら間違いないということで読書。

坂村先生は、日本が世界に誇るTRONの発明者で(たぶん)、私の知らない間に組み込みOSですごいことになっていたが、1980年代にTRONを提唱し普及させようとしていた坂村先生の生き生きとした姿は今もまぶたによみがえる。
本当はMacでもWindowsでもなくTRONがもっと世界を席巻していたかもしれなかったはずなのですが。

本書でも坂村先生の分かりやすい解説は健在で、
ただいくらか文系向けというか、もっとごりごりマニアックなものと勢いを期待していた私には若干拍子抜け。せっかくの坂村先生なのに、そこらへんのコメンテーターのエセIT論を駆逐するほどの勢いは感じられない。
やはり動画の方が向いているのか…、と思ったけど、YouTubeには坂村先生チャンネルもINIADチャンネルも見当たらない。これはINIADに勉強しに来い、参加しに来い、ということか。

とはいえ、TRON作った人がこの40年前後を走り抜けて経験してきたデジタル環境についての解説や分析、提言は最高級の専門家のものであり、間違いがない。
全日本人が読む価値があるというか、これら坂村先生の本や論をベースに全日本人が同じ方向を向いて役割分担して進めていけば、きっといいことがあると確信しております。

https://www.amazon.co.jp/dp/414088634X/ref=cm_sw_r_cp_api_i_PKQKQP8JHRHNQDQP0VEV

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