松坂 晃太郎@ヒロボー株式会社 

広島県府中市にある会社の経営者。生涯続けることができる寝技だけの柔道を、社員や取引先と…

松坂 晃太郎@ヒロボー株式会社 

広島県府中市にある会社の経営者。生涯続けることができる寝技だけの柔道を、社員や取引先と一緒に楽しくやっています。柔道以外の趣味は読書。noteには仕事の上や日々の稽古のことで感じたことなどを書いています。

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私の夢 - 自己紹介

昭和45年生まれ、会社経営者。 24歳で得度、出家。 子供たちと一緒に36歳で柔道を始める。趣味は、柔道と読書。 仕事は単に生きる糧を得るというだけでなく、人生における背骨のようなものです。 夢は、社員が一生涯、健康で楽しくはたらける職場を作ることです。 2020年10月から、体幹を鍛えるための柔道を社員と一緒に始めました。その後、コロナ禍に入って、市内の武道場が使えなくなってからは、しばらく会議室を使って柔道をしていましたが、2021年10月には、念願の柔道場を社内に

    • プロ意識

      納期対策として、連休中も交代で生産を続けています。なぜこういう状況になっているのかということについて、少し考えさせられます。様々の要因があるにしろ、そこには「プロ意識の欠如」があるように、僕は思います。 納期や品質を守るには、使命感が必要です。それが欠如していては、良いモノづくりはできません。仕事に対する愛着も必要でしょう。それらが「与えられるもの」と考えているうちは、決して良い製品は作れません。 仕事に愛着が持てるようになるには、それなりの努力が必要です。時には仕事を離

      • 柔道禅のすすめ

        「人間の不幸は、部屋でじっとしていられないことから起こる。退屈することがすべての不幸の源泉だ」(パスカル) 人は、退屈するのを紛らわせるために、わざわざ出かけて行って、さらにストレスを溜めて帰ってきます。 ストレス解消のためにパチンコをするのではなくて、暇を持て余して、じっとしていられないからギャンブルに走って散財してしまったり、タバコを吸って健康を害したりします。 山崎豊子の小説で、よく主人公が狩りに出かけるシーンが出てきたのを思い出しました。狩りする人は不幸な状態から

        • 柔道場では車座になって雑談する

          人間の脳は刺激を求めるあまり、スマホの画面に釘付けにされ、じっくり考えるという機会を失っている。主要国では、すでに人生の半分以上の時間をネット利用に費やしているという。 かつてテレビが普及した時にも、そうした「思考停止」の罠(わな)はあったのだろうが、スマホはその影響力が大きいのだと思う。 そういえば、柔道の稽古の時には、さすがにみんなスマホは持っていない。だから気がつくと、畳の上で車座になって、みんなが雑談を始めている! なんだかなつかしい光景だ! 「デジタル・デトッ

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        • 会社経営
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        記事

          寝技稽古で心の洗濯を

          柔道の稽古が終わると、柔道着は真っ黒に。でも、一生懸命稽古した後は、気分が晴れてスッキリとします。心の汚れがとれて真っ白くなったかのようです。 「汗水を流す」の「汗水」には、心の汚れを流し出してくれる力もあるように思います。僕たちの稽古は、寝技の打ち込みが主なので、短時間でものすごい汗をかきます。こんなに汗をかくスポーツって、他にあるのでしょうか。僕は寝技の打込や約束稽古が、運動強度でいえば最強だと思っています。 忙しくて時間のない社会人には、寝技稽古はピッタリです。体幹

          8月12日 今日の稽古 - 横四方固めからの足ぬき(取りは手を使わない)3回目

          今日の稽古はお盆休みが近いからなのけ、少数先鋭でした。今週は一回しか稽古がないので、体幹トレーニングはフルコースとしました。 柔軟体操、体幹トレーニング(フルコース):肩ブリッジ10回、擦り上げ10回、腰切り10回、背中歩き、お尻歩き、ワニ歩き、腹ばい歩き、エビ、逆エビ、横エビ。 寝技:横四方固めからの足ぬき(取りは手を使わないバージョン) 今日のポイント:相手の両肩を畳につけたまま、S字にする。 両肩が畳についたままで、膝を横に曲げて体をS字にすると、あら不思議、足

          8月12日 今日の稽古 - 横四方固めからの足ぬき(取りは手を使わない)3回目

          続ける努力 - 石の上にも三年

          先日、人は周りに「楽しんでいる」人がいることで自然に育っていくという話を書きました。 しかし一つのことを本当に楽しめるようになるためには、それなりの努力が必要です。何十年もかけて、ようやく楽しさがわかってくるようなこともあります。 近ごろは、2、3年勤めただけで、すぐに会社を辞めてもいく人がいますが、そういう人は、仕事の楽しみがわからないまま、次の職場へ行くことになります。 「石の上にも三年」という言葉があるように、一つのことを続けていければどんなことであってもそれなり

          続ける努力 - 石の上にも三年

          ものを言う

          土曜日は現場をまわりました。工場で元気のいいあいさつをする社員と会うと、気持ちが良いものです。昨日は久しぶりに、社員の方から話しかけてきてくれたのが、とても嬉しく感じられました。 僕が柔道を習った川瀬先生は、いつも「(人に会ったら)ものを言え」というのが、口ぐせでした。今の若い人は、人に会ってもほとんど話をしません。スマホ世代だから、日本人は「相手の気持ちは推してはかるべし」というのでしょうか。しかし実際には黙っている人ほど、気持ちの悪いものはありません。 一時期よりはマ

          読書感想「星の王子さま」サン=テグジュベリ

          pp.44--76 8節 口うるさい薔薇の花の話。 言葉よりも行動を信じようとする王子さまは賢い! 9節 旅立ち もし花と話ができたら、どんなにか楽しいだろう。 いや、話ができるのだ。僕たちはいきもの同士だから。 10節 命令をしたい王様の星 おとなって変わってるな。 僕もそう思う。 本当の子供は、純粋なのだ。 一番厄介なのは、子供っぽい「大人」。 11節 大物気取りの男の星 称賛してくれなければ気が済まない男。 なんでも一番出ないと気が済まない男。 ゴルフやって

          読書感想「星の王子さま」サン=テグジュベリ

          無門関 第二十三則 不思善悪《ふしぜんあく》(三)

          この第二十三則は長かったので、3回に分けて素読しましたが、これが最後になります。無門関の「頌(じゅ)」はどれも素読していて印象的な文が多いですが、この則の頌はとってもリズムカルです。

          無門関 第二十三則 不思善悪《ふしぜんあく》(三)

          読書感想 「モモ」 ミヒャエル・エンデ

          pp.1--21 モモの引っ越し祝い。決して豪華なものではないけれど、大事なのは「心がこもって」いるかどうかということ。分け合うって大事。 pp.23--84 道路掃除夫ベッポの言葉 「(長い道路のことを)一度に道路ぜんぶのことを考えてはいかん。 次の一歩のことだけ、・・・するとたのしくなってくる。」 僕たちがやっているあらゆることにも通じる言葉だと思う。目の前のことを、きちんとすることが大事。 「彼らは、頭のてっぺんから足の先まで、クモの糸のような灰色をした服に身を

          読書感想 「モモ」 ミヒャエル・エンデ

          素直が大事

          最近、柔道の稽古では「横四方固めからの足ぬき」をやっていますが、なぜかみんな上手くできません。相手に絡められた足を必死に抜こうとしてもがくと、足が抜けないどころか、自分の体勢が相手に沿うようになってしまって、余計に難しい体制になってしまいます。 しかし、お尻をしっかり上げて、相手の体がS字になるように、自分の体を動かしていくと、まるで魔法のように、自然に膝が落ちて足が抜けていきます。 私たちは目的を意識しすぎるあまり、肝心なことを見失ってしまいます。それは「我」が強すぎる

          8月9日 今日の稽古 - 横四方固めからの足ぬき(取りは手を使わない)#2

          柔軟体操、体幹トレーニング:グーパーで握力強化。足けり、足まわし、逆回し、足振りをそれぞれ60秒。エビ、逆エビ、横エビ。 寝技稽古:横四方固めからの足ぬき(取りは手を使わないバージョン)#2 今日のポイント:相手がS字になったら、お尻をあげて膝を落としていく。 お尻を上げるのを忘れずに! 今日は、お尻を上げることを忘れている人が多かったように思います。途中でコツを言うと途端に上手になった人がいました。 手を使わないだけで、こんなに寝技は面白くなる また。お尻を上げ

          8月9日 今日の稽古 - 横四方固めからの足ぬき(取りは手を使わない)#2

          読書感想 「失われたものたちの本」 ジョン・コナリー

          pp.2--22 すべての見つかりしものと、すべての失われしもののこと 「想像できるものは、何もかも現実のものである」 (パブロ・ピカソ) 「物語は伝わることで命を持つことができる」 「本の中の物語は、新聞に書かれるような物語が大嫌い・・・  新鮮なうちは人目を惹きつけるものだけれど、  あっという間に意味を失ってしまう」 宮崎駿がこれを読んでいると安心するという本を手に取ってみた。 冒頭から、映画「君たちはどう生きるか」に出てくるシーンに 非常に似ていることに驚か

          読書感想 「失われたものたちの本」 ジョン・コナリー

          興味を持つということ - 訪日外国人向けの柔道体験

          JTBに続いてJAL(日本航空)からもインバウンド(訪日外国客)向けの柔道体験について話を聞かせてほしいと問い合わせがありました。 世界がコロナ禍に入る直前、2019年の夏、僕は、会社の新事業として観光事業を始めようと国内旅行業務取扱管理者の試験に挑戦しました。早速過去問題集を買ってきて驚愕しました。試験には地理の問題がたくさん出るのです。僕は覚えること、特に地理が一番苦手でした。試験まではわずかに3ヶ月しかありませんでしたが、毎日必死で勉強した挙げ句、見事に合格することが

          興味を持つということ - 訪日外国人向けの柔道体験

          楽しむ姿を見て育つ

          僕が柔道をはじめたのは36歳のときで、子供たちに柔道を習わせたいと思ったことがきっかけでした。地域の柔道場に行くと、まず親が柔道をしなさいと言われ、それまで運動嫌いで柔道の経験もなかった僕でしたが、子供たちに柔道をさせたい一心で道場に通いはじめました。 最初のころは、道場に行くのが嫌でたまりませんでしたが、続けているうちに稽古が楽しくなり、気がつくと、子供たちを教える側に立っていました。 そのうち子供たちはさっさと柔道をやめてしまいましたが、僕の方は今もこうして社内に柔道