袴に羽織【ほぼ無料】
落語の高座姿において、基本は
「羽織を着たら、袴はつけない」
「袴をつけたら、羽織を着ない」
みたいな感じですが、、、
このごろ、たまに「羽織+袴」も見かけます。
また私の師匠が昔、
「見台を使ってるのに袴は必要ないやろ?
着物の裾が乱れてるのを隠すのに見台・膝隠しがあるんやから、
見台を使って、袴を着ける意味がわからん」
と言うてました。しかし、私も「見台+袴」の時がありますし、今は結構これはよく見かけます。
こういった行動が起きる原因と経緯(時代性)について、私の考え(推測)を書かせてもらいます。
「見台+袴」について
昔と違い、噺家が多くなり、独演会形式の落語会が今は多くなりました。
(※独演会形式とは主役が2~3席の落語を披露する会)
そうなると、結婚式の新婦のお色直しではないですが、「高座着」を変える必要が出ます。
羽織ばかりだとバリエーションが変わらないので、ファッションとして袴を着用するようになります。
昔は「このネタは裾が乱れるから」という実用的な意味で袴をつけていましたが、
今は「このネタはお奉行さんが出るから」「羽織ばっかりやと愛想がないから」という”雰囲気づくり”や”オシャレ目線”での着用が増えました。
それゆえ、「見台(裾が乱れてるのを隠す膝隠しが装備されてる)」とは無関係に「袴を着ける」という状況が頻繁に見られるようになったと思われます。
「羽織+袴」について
襲名やらイベントでの写真撮影としては
紋付羽織袴はありますが、高座で落語をする時は
羽織を着るか、袴をつけるかのどちらかが通例でした。
しかし、この頃、ごくまれに「羽織+袴」のフル装備を
見かけることがあります。これは何ででしょうか?
以下は、微妙なところがあるので、少しだけ有料とさせて頂きます。
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