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HSPの私が出会ったパワーワードのご紹介

前回、自分はHSP気質かもしれないという記事を書いた。

 HSP気質の人がみんなこうだとは思わないけれど、HSPだと気づく前にいつも私が感じてしんどかった事を語りたい。

 人の変化にすぐ気づく。

 これは、良い面と悪い面がある。私はまさに、悪い面ばかりにフォーカスを当てて、心を揺さぶられていた。
というのも、例えば「髪型変えた?」とか、「いつもより顔色悪いけど大丈夫?」というのは、良い方に作用する事だろう。
 人を喜ばせる事も出来るし、人を気遣う子も出来る。

 デメリットでいくと、人の機嫌や人の自分に対する気持ちにすぐに気づいてしまうという所だ。

 いつもの職場へ行く。
 「え?なんか空気がピリついている?」とか、「今日○○さん機嫌悪いな・・・私、何かしたかな?」とか、自分が何かしたのではないかと自分に対してひたすら落ち込んでいく。

 元々、私の性質的に、人に嫌われたくない。良い子でいたい。という部分も大きく作用しているとは思うけれど。

 「気にしすぎだよ」「あんな人に好かれなくてもいいじゃん」とか世の中にはポジティブな言葉は溢れているけれど、その言葉は私に浸透する事はなく、滑り落ちて行ってしまうのだ。

 そもそも、「人を嫌う」というのが苦手だ。
綺麗ごとを言っているわけではなくて、自分の中で人を嫌うという行為はすごくハードルが高い。いろんな事に気づいてしまう分、「でも、あの人にはこういう良いところもあるし」と思ってしまう。そしてその後、「自分だって、こういう悪いところもあるし」と続き、なんだかなんだで人を嫌わないようにしてしまう。

 根底には、「人を嫌うほど、自分は出来た人間なのか?」という所に行きつくんだけど、
それが、しんどい。嫌ってしまえたら楽なのに。一番しんどいのは、自分の事をあんまり好意的に思ってないんだろうなって人にも良い顔をしてしまうという所。
 「空気がピリついている」「なんだか今日、機嫌悪そう」という人達の顔色を窺ってしまう所。
 そして好かれようと良い顔をしているのに、そいつは自分の事をやっぱり嫌っているか、自分の事を下に見ている所。
 「私、こんなに気を使っているのに!」と怒りが沸き上がるのに、自分のその性質のせいでそんなやつらも嫌いになれないし、そんな顔色伺う自分が悲しくなる。

 そんな鬱々として、びくびくしながら毎日を生きていた私が、ある日、人生変えるような言葉に出会った。

 ある日の外出中、私は次の予定が入っていて、何かするには時間が足りないけれど5~10分程時間が余っていた。そこでぶらっと本屋に入る。
 今どんな本が出ているのかちらっとみるだけ。ぶらりと本屋を見て回り、そろそろ約束の場所に向かおうと思っていたその時、私はあるパワーワードに出会う。
 
『私の事、好きじゃないとかセンスなくない?』

 衝撃を受けた。

 そうか、今まで私の事を好きじゃない人たちはセンスがなかったのか!

 人を嫌う理由を探さなくても、「センスがないだけ」こんなに柔らかく嫌いな人を遠ざけても良かったのか。

 その後、この言葉が便利すぎて、私は心の中で多様している。
 職場のぴりぴりした空気を出す人には「そんなにぴりぴりしたらみんな委縮しちゃうのに、センスないなー」とか、強い言葉を使いがちな人には「その言葉使いセンスないー」とか。

 私の中では「嫌い」になるには理由が必要だったみたい。
でも、「センスがない」に、理由なんていらないもんね。

 人の顔色を窺ったり、人に嫌われることが怖いと思ってしまう人、
このパワーワード、おすすめです。

 別に自分に自信が持てなくても、「嫌いな人」はいてもいいんだけど、それでも、人を嫌いになりたくない人、一度唱えてみて欲しい。
『私の事、好きじゃないとかセンスなくない?』
 
 ちょっと、ふふっと笑えて来るから。

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