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クリエイター≠アーティスト

宣言解除しても会社から自粛要請がかかり、未だに焼き肉を食べに行けず日々悶々としているマルチクリエイター・ジョウホウです。

色々バタバタしてたがコロナの第2波で久々に書けている。
なかなか大阪も嫌な雰囲気になってきている。

最近、一度は決めたはずの自分のスタンスに迷いが出てきているので自分の頭の中を整理する意味も含めてちょっと書く。

ちなみに僕が複数の仕事をしていることについての経緯はこちらを読んでほしい

美容師というスタートが生んだ弊害(のようなもの)

美容師はデザイナーである。
クライアントからの要望を受け、それに沿った形でヘアデザインを提案する。
仕事として全て自分の好みでデザインすることは滅多にない。

お客様との信頼関係からお任せしてもらうこともあるが、それについてもお客様のライフスタイルやパーソナリティを考慮してデザインする。

つまり、ある程度の制限があったりテーマやイメージを絞ったうえでのデザイン提案をしている。

一部、自己ブランディングをしてSNSで得意な分野を発信し、最初からターゲットを絞っている場合は別だろう。
お客さんはその人が発信するデザインが好きで来店するので、美容師側は「お任せ」のオーダーがあってもちょこっと確認するだけである程度好きに切れるはずだ。

一方、カメラマンとしての仕事もしているがこちらも同じようなことをしている。
クライアントの要望に沿ってそのイメージや目的に合う写真を撮る。
やっていることは同じだ。

ただ最近は美容教育の現場で講師をしていると、学生の感性に触れたりヘアメイクの講師の方々との交流をよくする。
すると以前からあったことなのだがアーティストとしての活動をより強く意識するようになった。

つまりヘアメイクアーティストやフォトグラファーへの憧れだ。

カメラマンとフォトグラファーの違い

今回は写真の分野を例にしよう。
僕はカメラマンでもありフォトグラファーでもある。
そんなのどっちも一緒だという声が聞こえてきそうだが僕の解釈では全く違う。
みなさんはこの2つの違いを明確に説明でるだろうか?

もう一度言うがこれは僕なりの解釈だ。
実際とは異なるところがあるかもしれない。

まずカメラマンはクライアントありきの仕事だ。
クライアントの要望を受けて依頼に即した写真を撮る。
カメラマンに大事なのはクライアントの望む写真をスピーディーに撮れるかどうかだ。

一方フォトグラファーは基本的に自身の好きな写真を撮る。
そしてその写真を気に入った人が写真を買う。使う。
もしくはフォトグラファーの作家性を気に入ったクライアントが「あなたの感性で好きにこれを撮影して欲しい」と依頼する。
好きなものを好きに撮って生計を立てる。

基本的に僕自身は「カメラマン」として仕事をしている。
だが「フォトグラファー」として収入を得ることにも憧れている。

僕自身の作家性

フォトグラファーとして活動するには2つの必須条件がある。

フォトグラファーの作家性
これは写真を見ただけで誰が撮ったのか分かるぐらいの特徴的・個性的な写真を発信することだ。
出来ればオンリーワンがいい。
写真がありふれている現代においてこれは非常に難しいし、どこかで見たような写真になってしまうことがほとんどだ。

認知度アップ
「こんなイメージの写真ならこの人にお願いしておけば大丈夫」という世間の認知を獲得しなければならない。
SNS等での発信をして自己ブランディングをしていく。
いい写真が撮れるようになっても知られなければ意味がない。

現代においていい写真を撮る人はたくさんいるが、自己ブランディングと宣伝・広告をうまくやっている人は少ない。
中にはそんなに写真は上手くないが、「売り方」が非常に良く、うまく仕事につなげている人もいる。

僕自身の課題

僕は美容師として仕事をしている期間が長い。
なのでクライアントありきで仕事をしてきた。
なので自分が「0から生み出す力」が弱い。
デザイナー・クリエイターとしての力はある程度あるが、アーティストとしてのクリエイティビティが絶対的に足りない。
さらにどこかで見たことがあるような作品になることが嫌なのでこれが撮りたいという欲求が低い。
学生を見ていると、自分の欲求に忠実で自分の内面を表現しようとする熱量が高くて羨ましい。
「これを表現したいっ!」というのが明確だ。
いつも表現の仕方は教えるが、僕自身は表現したいものを見つけることが苦手だ。
だから美容師であり、カメラマンであり、決して現段階ではアーティストでは無いのだ。
もっとも苦手意識からそう思い込んでいるのかも知れないが。

時間をかけて100%のものを1つ作るのか、短時間で85点以上を量産するのか、どちらがいいのかは分からない。
これは人それぞれ違うので永遠に答えは出ないものだと思う。
「好き」や「得意」を整理して自己ブランディングも含めてよく考えていきたい。

今後の展開

僕はイメージを形にすることにこだわって仕事をしている。
前記したがヘアスタイルの提案においても個人のパーソナリティやライフスタイルを考慮して、カワイイのかクールなのかなど、ファッションやヘアメイクも含めて提案している。
その人がどんなイメージで魅せたいのか・見られたいのかを重視する。

なので、既にコンセプトや目的が決まっているものに対してはヘアメイクや写真という方法でのイメージ提案が出来る。
そこからさらに一歩進めば「ブランディング」も出来る。

具体的にはヘアサロンのイメージ戦略や企業のブランディング、リアル店舗のライティングなども出来そうだ。

実はまだ始めたばかりだがムービー制作もちょっとずつやろうと思っている。SNSに絞って簡易的なところからプロモーション系ムービーの制作もこれからしていこう。

アーティストとしての活動についても続ける方向だ。
やはり同じ美容師やヘアメイク・カメラマンだとしても同じ力量ならアーティスティックなものが作れたほうがいいに決まってる。
その方が絶対に選ばれやすい。


そんなこんなでちょっと頭の中が整理できた。
自分の中での再確認。

相変わらず欲張ってるが一つづつクリアにしていくしかなさそうだ。

そういえば今回の話とは別ですが欲張って講師も。
美容教育も面白いので是非に。


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