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子どもの夢の話

将来何になりたいの?

小さい頃聞かれる定番で、僕も娘に聞くことがある。

「ケーキ屋さんになりたい。」
テンプレのような回答に可愛さを感じるけど、最近思うことがある。

何になりたいかではなく、どうなりたいか

結局職種でしか語れない自分の知見と経験の狭さが可能性を狭めてしまっているなと思った。
ケーキが好きなのか、ケーキでお客さんを幸せにしたいのか、もしかしたらケーキが可愛いからかもしれない。
僕らが提示できる「ケーキが好きな人」への可能性がケーキ屋さんに限られていることがよくない。
「○○ちゃんはケーキが好きなんだね。将来はケーキ屋さんになろうね」と言ってしまっていないだろうか。

今ならケーキだけにフォーカスしたインスタグラマーにもなれるし、ケーキのプロモーションをしたり、ケーキを取材して記事にする記者にもなれる。
ケーキは好きなモノであってケーキを作りたいわけではないかもしれない。

思ってたのと違う

実際就職してみて理想と現実のギャップに悩まされる人が多いと思う。
結局僕らは職種という箱に収まる価値観や選択肢しか持ってなかっただけのこと。
警察官になりたい、芸人になりたい、学校の先生や医者、保育士、美容師、弁護士、車に関わる仕事…いろんな仕事がある中で、子どもの興味に対して職種の枠でしか答えられない大人になってる。
医者になりたいと思った子どもは医者になりたかったのか、命を救いたかったのか、お金持ちになりたいのか、夢を意味で理解すれば、「思ってたのとは違う仕事」で、望んでた ことができるかもしれない。

僕自身洋服が好きだったけど「服屋になりたいわけじゃない」と言ってそっちの道は閉ざした。所有することが好きだったから、その魅力を伝えるために雑誌社に就活しても良かったかもしれない。でも当時の僕には「洋服好き=アパレル業界」の価値観しかなかったわけだ。

大人にできること

僕らの常識って、常に古くなってることを心に留めておかなきゃいけないと思う。
常識や固定観念に縛られず、可能性を広げる道をつくったり、視野を広げてあげないといけない。
常識で子どもを縛らず、子どもの夢の意味を理解してあげたいなと思った。

今、娘のトレンドは「プリンセス」
プリンセスにしてあげることは生まれた時点で無理(僕は王ではない)だけど、あのキラキラした人間が好きということなら、今は思う存分キラキラプリンセスになってくれたらいいと思う。


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