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起業家が製品を作る前のフェーズの話と僕が起業したばかりのときの話

起業したい。でもエンジニアの知り合いとかいないし、どうしたらいいのかわからない。というようなメッセージを複数人からもらうことが多かったので、まとめておきます!

結論から言うと、最初から製品を作るのは不要だと思います。解決したい課題を決めることの方が先だと思っています。製品はあくまで手段だからです。また製品を作るときにもいきなり完成度の高いiPhoneのような製品を作るなどとは考えない方がいいと思います。できるだけ作らない方法を考えた方がいいからです。特にソフトウェアは機能が増えれば増えるほど、改善するときの複雑性も増していくことになります。

事業フェーズごとに出てくる課題を解決できる人材を受け入れようという記事を以前書いたのですが、実は最小限の製品を作る前段階があると思っています。あくまで以下の事業フェーズは課題を見つけて、それを解決していくためにお金、人、モノを実際に投資していこうと決まった後の話になります。

では製品を作らないでいいのであれば何をするべきなのでしょうか?それは自分がどうしても解決したいと思うような課題を見つけることだと思います。

フラフラしながら、週末に自分の好きなサイドプロジェクトに取り組んでいるうちに解決したい課題が見つかってくることも多いように思います。なのであまり意識して解決したい課題は?と考えるものでもなく、好きなことやってたら解決したいものが見えてきたとなることが多いはずです。

自分が解決したいと思う課題を見つけたとしてもそれが起業という形をとってやるのがベストではないことも多々あります。市場がない。タイミングが早すぎる。別にすでにそのビジョンを掲げている会社に入社して働けばいいなど。

起業は手段。目的である課題解決をするための一つの手段に過ぎないので、本来は目的を明確にして始めましょうというのが優等生的な回答になります。ただ実際のところはどうなのでしょうか?

目的としてなんかなんとなく起業したいで始めると、起業した後、大抵色々と問題が起きる(採用、会社の手続き、営業、集客、製品の作り方がわからないなど)ので、それを自分で起業後困難な体験をするうちに、解決したい課題が見つかるとなることも多いと思います。

実際僕はこのパターンでしたwまともな社会人経験がない状態で創業したので、どうやって人に仕事を手伝ってもらえばいいのかわからなくて、じゃあどうしよう?と考えるようになって、複業やリモートワークで働くということを勝手にやっていました。

その結果として、働くをもっと自由にしたいと思うようになり、課題解決の手段として、複業やリモートワークという手段に興味を持つようになったという順序になります。

家で起業した(正直自宅警備員、ニートになったに等しいです)ので、誰も家に人を呼べなくて、複業、リモートでいいから手伝って!といい始めたのが、コデアルををつくり始めたきっかけになります。

正直なところ起業したばかりの時、僕が最も悩んだのは別にやりたい事業なんてないという現実問題でした。手当たり次第に手を出してみては、失敗することを繰り返していました。プログラミング家庭教師事業、インターン事業、新卒採用事業、中途採用事業、助成金を活用した研修事業…。なんでもやってみていました。

そしてこんな課題を解決してもらえるという術も当時の自分は持ち合わせていなかったので、頼られることもなく、ただただ暇でしたwあまりに寂しすぎて、誰か何もしないでいいから横に話をする相手が欲しいと1日に3回くらい思ったほどです。

自分が本当に何が何でも取り組みたいと思える課題を見つけるのは、実は難しいことなのではないでしょうか?見つけたあとは、どんどんそこから学習し、実行することになります。

そこまできてはじめて、どう実行していけばいいのか?を考える必要性がでてきます。これは事業フェーズごとに出てくる課題を解決できる人材を受け入れようという記事に書いた通りです。

幸せなことに、今の僕にはどうしても取り組みたい課題「働くをもっと自由にする」があります。そしてその課題に一緒に取り組めるチームがいて、コデアルという製品に取り組んでいます。

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