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No.10 フィリップ・パカレ

フランス、ブルゴーニュ
言わずと知れたナチュラルワイン界のスーパースター。それもそのはず、自然派ワインの父と言われている"マルセル・ラピエール"を叔父に持ち、そして酸化防止剤や農薬を使う必要はないと提唱した"ジュール・ショヴェ"に師事。彼こそが自然派ワインという言葉を誕生させたといっても過言ではない偉人。
そんなジュール・ショヴェに学んだ造り手は数多く、そのなかで フィリップ・パカレが最後の教え子で全てを学んだと言われています。
彼は自然なワイン造りは化学でもあると言っています。そう、ワイン造りは全て化学で証明出来ると考える理論派。
ルーシーマルゴーのアントンとは真逆のアプローチ!興味深いですね。

「必要ない化学薬品を捨てる為にはワインに関する 化学を全て知るしかない」
こちらは師ジュール・ショヴェの言葉。
フィリップ・パカレはこの言葉が大好きだそうです。彼が造りたいのは土壌を表現したワインだと言います。
そんな彼は15ha以上、ワインは造らないと明言しています。理由はワインのスタイルや品質を守るために、無理な拡大は望んでいないということです。
年間6万本の生産が彼の最大規模と考えています。
色々な野性酵母を活かしきる環境をつくること
こそが醸造。そして美味しいワインはいつ飲んでも美味しい。熟成による美味しさも大切だが、今美味しいことも重要。


未だ進化するフィリップ・パカレ。

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