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発達障害当事者と認知行動療法の考え方

最近、発達障害に対しての理解のために、認知行動療法についての本(『やさしく学ぶ認知行動療法』)を読んだ。
専門書らしく、全然やさしくなかった。なにが『やさしく学ぶ』だ。改名してくれ。
内容をまとめようと思ったが、あまりにガチで難しすぎるので、その中の一部、「自動思考」と発達障害についてまとめる。

自動思考とは、ある場面で瞬間的、自動的に出てくる思考のことで、例えば、会社での発表をしようとしたときに「うまくいかないだろうな…」と思ってしまうようなことだ。

精神的にダメージを受けてしまった人(もしくは受けやすい人)は、この自動思考がマイナス思考になっていることが多い。

これは、これまでの失敗や経験、気質など様々なところからきている。

認知行動療法をざっっくり理解すると、この「自動思考」がマイナスに振れ過ぎている人に対して、その「おかしさ」を理解してもらうものである。

例えば、パニック障害の方が陥りがちなものが、
①ある日、何かで突然倒れてしまう
②また倒れてしまうのでは?という不安に襲われる
③倒れたら死ぬのでは…?と自動的に思ってしまう
④より不安が強くなる…
という悪循環である。

これを認知行動療法で癒していくとするならば、(ざっくり)
①少しずつ外に出る機会と時間を増やす
②その度に、カウンセリング(実際に死ぬ可能性は何パーセントか考えてもらう、パニックを起こしてはいけないという過度な不安がないか?、など)と自分の行動の振り返りを行う
③①②を繰り返し、最終的にもう一度認知の再構成を行い、「死ぬのではないか」という不安を解消する
というものである(本当にざっくりなのでご了承ください…)。

発達障害で言えば、この自動思考が、「また失敗するのではないか」「またおかしなことを言う(してしまう)のではないか」などではないかと思う。

これを認知行動療法的に癒していくのであれば、行動や何か新しいことを挑戦するたびに、誰かに「失敗を過度に恐れていないか?」「実際に失敗は何パーセントくらいでしてしまうか?」などを質問していってもらうのがいいのではないだろうか。
そして、自分でも、「本当にいつも失敗しているのだろうか?」「失敗する可能性は?(失敗するとして、どんなシチュエーションなのか?)」などを振り返るといいのではないだろうか。
実際、僕は上記の方法で、「失敗するのではないか?」という自動思考がなくなり、めちゃくちゃ生きやすくなった。

発達障害の方はぜひ、認知行動療法の考え方をざっくりでも学んでおくと楽になるかもしれない。そのとき、『やさしく学ぶ認知行動療法』はやさしくないのでお気をつけて。

追伸
【告知】発達障害当事者会やります!
12/16 2015-2200 立会川近くのお店にて!
参加費1500円です♪ぜひぜひ♪



#発達障害
#ADHD

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