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小説で何がプロとアマの差を分けるのか?

前回のnoteにも書いた通り、この10日間でアマチュアネット小説を一気に70作読みました。

まず70作読んで感じたことは・・・


リア友には小説を書いている人は少ないのですが、世の中にはたくさん物書きがいるんだなあって思いました。

仲間がいて嬉しいなと思いました。

一番思ったのは、膨大な分量を、コンスタントに書き続けている人たちがいっぱいいる!ってことでした。

小説って思っているよりも書き上げるのが結構難しいんですよ。
こんなの書いたら面白そうていうアイデアを持っている人はいっぱいいたとしても、それを形にして最後まで書ける人はごく一部。
最後まで書き上げるだけで、すごい事だと思っています。

それが出来ている人がこんなにいるんだという驚きと喜びを感じました。


そして小説の中身としても、
面白い発想や設定、しっかりとした分量、光る表現、魅力的なキャラなど良い所がある小説が思いのほか多々ありました。


読んでいて、良い作品が多数ある中で、何がプロとアマを分けるのだろう?と考えていました。

まあ単純な定義としては、プロとアマの違いは作品によってお金を得ているか否かでしょう。
しかし今回は、そういった定義的な意味ではなく、作品の内容面での差がなんなのか感じたことを書いていきたいと思います。

プロとアマの違い

ひとことで表すと、物語全体で語らせているかだと思いました。
つまり、強度の高い小説です。

アマの小説にも、面白いストーリーはあるし、発想も、良い響きの語りも、秀逸な表現も見られます。
ですが、物語全体が語りかけてくる作品は少なかった印象です。

物語全体が語りかけてくるというのは、物語性が高いという意味です。
ストーリーが面白いというのよりも高次元のニュアンスです。


物語性の高さを担保するためには、すっごーくありきたりに言えば、

各ポイントが足切りを満たしていること&総合点の高さ

が必要条件と言えるでしょう。

破綻のなさ、表現の安定、引っ掛かりの少なさが、読者が読み進めていくための安心感、没入感に繋がります。


(不安定で破綻させたようなプロの小説もありますが、不協和音ミュージックと同じであえて破綻を演出していて、総合すると調和があるはずです。無いのは芸術を騙ったただの暴走でしょう)
(ちなみにプロ作家が書いた本がすべてプロの要件を満たした作品だとは思いません。残念ですが出す価値がないものも…)


要は、あらゆる部分で違和感が少なく読み進められ、そして総合的に読後感が残るような小説です。


いやいやそんなの当たり前やん?と思うかもしれません。
細部にこだわったアマの小説もいっぱいあるし、それでいて総合点が高い小説もいっぱいあるぞ?と。

Wait a second!もう一歩あるんです。


神は細部に宿る、と言いますが、単に細かいとこも大事にしようねって意味ではとどまらないんですよ。

あれは細部に無限が表出しているからなんですよ。

B'z『イチブトゼンブ』の歌詞の内容がまさにそうです。(歌詞解釈講座もまた別途やるかもです)

全体は細部から構成されていて、細部には全体が映されているという、包含関係にあるということです。

これが物語性の高さ強度の高さだと言えます。


最後に

アマチュアネット小説を読むという試みをやって良かったと思います。
書きたい!っていう原点の衝動が見えたような気がするからです。
また不定期にネット小説を読むのもありだなと思いました。

ちなみにネット小説投稿サイトは主なところで以下のようなところがあります。

・小説家になろう https://syosetu.com/
・カクヨム https://kakuyomu.jp/
・エブリスタ https://estar.jp/
・SCRAIV https://scraiv.com/
・アルファポリス https://www.alphapolis.co.jp/
・セルバンテス https://cervan.jp/
・マグネット https://www.magnet-novels.com/
・ノベラボ https://www.novelabo.com/


書いてきて、気付いた方もいるかもしれませんが、結局プロとアマの差というよりも、「僕が書きたい小説」ですねw
物語全体が読者を呑み込むような、物語性の高い、強度の高い小説を書きたい・・・!

今回の記事は、小手先のテクニックよりも本質的な話だと思うので、良かったら参考にしてみてくださいね。


次回は、おすすめ小説ランキングでも投稿していこうと思います。


ARIGATO,
Shota Arai

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