たいとる

シュートを一番に練習すべき圧倒的理由②

こんにちは!現在カフェでこの記事を執筆していますが、大学生が就職活動の一環で企業や業界の研究について、かれこれ2時間くらい語り合っています。私は、大学時代はバスケに明け暮れ、コーチなどをやり、まともに就職活動をしなかったので非常に関心します!しかし、少しばかり違和感を感じました。

内定をもらっているであろう先輩が、一人で、自分の経験談や知識を喋り、後輩であろう3人が頷きながら聞いている。先輩であろう人物は、「俺の場合は~、俺は○○だった~、俺は○○が苦手で~、○○業界は絶対だめ~、○○業界は給料が~、俺は○○が免除で~」という、極めて主観的な情報を語る。後輩であろう3名は、「へー!、マジっすか!、」という感じで、「鵜呑みに」する。先輩は気持ちよくなり、どんどん経験談と知識を出す。次第に声のボリュームも上がり、今カフェにいる周囲の人たちは、最近の業界事情を覚えてしまうのではないかというくらい。

私が感じた違和感は2つ。1つは、傾聴している3名は、その先輩からの情報が「全て」かのような感じになっていること。SNSからの情報などもそうですが、「鵜呑み」にするのはいかがなものかと。自分の軸や判断基準は持っておきたいですね。初めて就職活動をする3名からすると、未経験のことに対して、事前情報をもらえる安心感は貴重であり、ためになる情報ももちろんあると思います。しかし、自分は何故就職するのか?仕事とはなにか?どこに価値基準を置いているのか?このあたりの軸がないままに、先輩の情報を「鵜呑み」にすると、後悔するのではないかと感じました。2つ目は、先輩の声のボリューム。居酒屋ではないので、カフェではもう少し周囲を見られると、彼の言うことにもう少し説得力が出たと思う。これから「仕事」をするにあたり、「顧客視点」というものを学ばないと、いくらお喋りが上手く、事前の業界知識があっても、キビシイ戦いを強いられると感じました。

かくいう私は、「読み手視点は無視」で、本日もで好きなように文章を書かせていただきます。お付き合いください。笑

さて、前回は、100%のシュート率を目指すところから、シュートの解像度を上げ、「リングにボールを通過させる」ことにフォーカスし、世の中の「絶対的な法則」からすると、100%にはならないが、100%に限りなく近づけることはできることが判明。そして、その秘密は、ボールやゴールではなく「人間」にキーポイントがあり、シュートを打ちこむ本数よりも前に、「フォーム」が重要になるところまでお話ししました。

前回記事はコチラ


正しいシュートフォームとは?

まずは、「正しい」シュートフォームについて考察していきましょう。私の記事を読んでくださっている方は、お気づきかと思いますが、「正しい」フォームというのは存在せず、ボールを投げた結果「リングをボールが通過する」確率が高い投げ方をすることを考えるのが、「上手くなる」には建設的です。

そう考えたときに外せないポイントを挙げてみます。

・リングは305cmの高さにある(ミニバスは260cm)/ボールは自分の頭より上に投げなければいけない /305cmより下にいる場合、投げたボールが「落ちる」ことでしかリングを通過しない /バックボードに当たった後に通過しても得点は変わらない


ここれらの制約から考えると、一番入る確率が高いシュートは、ジャンプでリングよりも上にボールを持った状態で移動し、リングに直接入れる方法です。

すなわち、「ダンクシュート」ですね。

ダンク

ダンクシュートが一番確実にリングにボールを通過させられるのですが、実行できるかどうかが、身長や身体操作能力、筋力などに大きく依存するのが難点です。305cmより上に行くことは、ほとんどの日本人には困難であり、また、ディフェンスがいる状況では遂行が難しいという欠点もあります。総合的に見ると、ダンクを練習するよりも効率的にリングを通過させる方法がありそうですね。※ダンクが易々とできる場合は狙いましょう!確率の面で一番高いのは紛れもない事実です。

次に確率が高いのは、ゴール付近から、バックボードに当ててリングに通過させる方法です。この現象を起こすには必ず、「ボールをリングよりも上に投げる」必要がでてきます。

「ボールをリングよりも上に投げる」

リングより上に投げる方法はたくさんありますが、代表的な方法は2種類。

ひとつは、頭上にボールを持ちあげ、両手または片手でそのままボールを投げる方法です。

シュート

いわゆる、だれもが想像する「シュート」というやつです。自分よりも高い場所にボールを素早く正確に投げるのにはかなり効率のよい投げ方です。さすが、先人たちが築き上げたものは完成度が高いですね。もっと良い方法があると試行錯誤しましたが、私はこの動き方のベースがベストと判断しました。

もう一つは、下からボールを投げる方法です。

レイアップ

いわゆる、レイアップシュートというやつですね。この方法もなかなか確率が高いですが、条件は限定されます。自分自身が走って移動している場合はその流れで軽く投げることができますが、ストップしている状況からだと、コントロール難しく、下から投げるので、邪魔もされやすいです。総合的にみると、通常の「シュート」といわれる方法の方が、いろいろなシーンで実行可能で確率が高いです。

また、レイアップを「シュートの基礎」として、一番最初に指導する方もいると思いますが、私は違うと感じています。バスケをしたことがない中学1年生にレイアップを教えた経験からも、「走りながらジャンプして下から投げる」という動作を教えるのはかなり高度です。それよりも、おでこや胸に構えたボールを押し出すように、いわゆる「通常のシュート」の投げ方を教える方がボールをリングに通過させられる確率は高いです。バスケ経験者ほど、「一番簡単なシュート」「外せないシュート」「外したらダサい」という「強いイメージ」をレイアップシュートに抱いています。そのイメージだけで、「簡単だから一番最初に練習」となりやすいのだと思います。

「オーバーハンド(普通のシュート)が結局最強!」

常識を疑いながら、「リングにボールを通過させる」という観点で、考察してみると結局は、どの選手も使っている、シンプルなワンハンド、オーバーハンドが最強ということがわかります。

シュート2


確率、スピード、飛距離、必要な要素を再現しやすく、どんなシーンにも汎用性が高く、「上手くなる」なら一番練習するべきシュートです。

「’上手い’とは勝敗(結果)で決まる」

さて、「上手い」というのは、試合の勝敗の連続によって現れる概念であり、勝利する確率が高いプレーを「上手い」と表現され、この記事を読んでいる皆様が目指しているものだと思います。

ノールックパス、キラークロスオーバー、堅実なスクリーンアウト、オフェンスリバウンド、どれも、重要なプレーであり、「勝利」に近づけていることは間違いありません。しかし、ノールックパスを受けた選手がキャッチミス、キラークロスオーバーで1人目は抜いたが、カバーにスティールされる、堅実なスクリーンアウトをしたが、その他の相手にリバウンドを拾われる、オフェンスリバウンドを取ってシュートに行ったがブロックされる。もし、この結果であれば、上記のプレーから得点は生まれていませんので、「勝利」の方向へ進んだとは言えません。しかし、目をつぶって投げたボールがたまたまリングに入ったら、「得点」として加算され、勝利への一歩を確実に踏み出せます。

なので、シュートは一番最初に練習すべき動きであり、一番最初に練習すべきシュートは、オーソドックスなオーバーハンドシュートです。もちろん得意、不得意に合わせて、違う動作から練習する判断もあると思いますが、原則から言うと、まずはシュートを極めることが、「上手い」選手の近道です。

「シュートが入ることで見えるもの」

さて、シュートから練習し、シュートを打てるようになると何が起きるでしょうか?

まず、積極的にボールをもらう姿勢と、シュートを狙う姿勢が自然に身に付きます。相手視点から見ると、パスよりも、ドライブよりも、シュートが一番直接失点につながるため、やられたくないプレーです。一番やられたくないプレーが上手な選手はそれだけで脅威です。

また、ドリブルやパスなど、付属のプレーも全ては「良いシュート」のためととらえる癖がつきます。よくいるのが、ドリブルで抜き去るためのドリブルをしてしまう選手(ストバスなど魅せることが目的ならOK!)や、パスが自分のタイミングでしか出せない選手です。これらの選手は、分解練習したスキルを発揮してはいるものの、発揮する方向が「確率の高いシュート」につながっていない場合が多いです。スキル単体で見ると高いが、試合に手もあまりチームが勝たない。という現象が起こりやすいです。

以上の理由から、「上手くなる」のであれば、まずはシュートを突き詰めましょう。ドリブルが下手でも、パスが苦手でも、シュートが入れば、活躍できます!だって、そのためにドリブルやパスという道筋があるだけなので!

次回からは、確率の高いシュートのコツなどお伝えしていきます!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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