ゴール

シュートを一番に練習すべき圧倒的理由と実践①

2020年一発目の記事ですが、私の今年のおみくじは「吉」でした!内容は「志を立てて、一心に努力をすれば、良い方向へ向かう。」という、総合的には良いものでした。noteの更新頻度を上げ、積極的に発信をしていきますので、今年もよろしくお願いします。

ところで、みなさんはおみくじや占いを信じますか?科学的根拠などがないために信用せずに「娯楽」として嗜む方、一方、モロに真に受けて、「凶」がでようものならその一年は、おみくじの内容の通りに過ごす、なんて方もいらっしゃると思います。

私は、「良い部分だけ真に受ける」、という最も人間らしいおみくじの楽しみ方をしています。笑

私が、おみくじを完全否定しない理由は2つあります。

一つ目は人間が、見て、触れて、感じる「現実」は、イメージによる影響を必ず受けることです。例えば、何らかの理由で「自分は○○が苦手だ」と思っている人は、「○○が上手くいかない」という現実を起こしやすいです。逆も然り。「○○は得意だ」と思っている人は、「○○が上手くいく」という現実を起こしやすくなります。これは、無意識的の部分に関連することなので、なにか文章を読んだ後には、その文章のからイメージしたことが、多少なりとも現実に反映されます。

2つ目は、他者からの噂は少なからず、認識に影響を及ぼすこと。想像してみましょう。「エミリーがお前のこと本気で好きだってよ!」と、親友の田中くんに言われた後に、エミリーちゃんと自然に話せますか?なにか意識してしまいませんか?このように、信頼している他者からの言葉には相当な力があるんです。本人に言われるよりも影響が強い可能性もあります。おみくじも実はこの類で、おみくじを引きに行っている時点で、おみくじを多少なりとも信頼しています。(ガチで信じない人はおみくじを引きにいかない。)親友の田中君の言葉とまではいかずとも、おみくじに記されたコトバは、人間の行動、認識に影響します。

以上の理由から、「良い内容はしっかりと真に受ける」、という判断は非常に合理的で、有益なのでは?と私は考えています!

ということは、バスケにおいても、他のプレーヤーを否定するのではなく、まずは良いところをひとつ探して、ちょっと伝えてあげるだけで、「上手くなる」という観点からすると、相当な効力。指摘が必要な部分と、指摘を受け入れて初めて成長する現実は否定しませんが、「信頼関係」がないと、指摘はマイナスに作用することの方が多いです。まずは、「お前のドライブやばいね。」、「あのパス出せる人なかなかいないよ」、などなど、軽い感じで褒める習慣をつけて、皆で上達しましょう!!

「リングにボールを通過させる」という現象を詰める

さて、前回の記事までは、才能のない選手が「上手くなるため」に理解しておくべき前提を一緒に確認しながら整理していきました。

普遍的な事実として理解する必要があるのは、

ある制限時間のなかで、相手よりも多くリングにボールを通過させる

のがバスケの本質であり、起こすべき現象であり、このアクションを具体的に起こせるプレーヤーが「上手い」と形容される確率が高いことです。

今回からは、「リングにボールを通過させる」、という現象について深く考察していきます。

投げたボールが全てリングを通過すればいい!

なんとも、傲慢で馬鹿げた表題と思われるでしょうが、これは、私が大学2年(19歳)の時に学業よりも真剣に向き合ってきた表題です。

19歳~20歳はバスケを初めて5年くらいの歴でしたから、今までの「常識」を少しずつ疑い始めた頃でした。なぜそのシュートフォームで、なぜそのディフェンスの構えで、のようなことを考え始めていました。

合理的に考えていった結果、点数を多く取った方が勝ちというルールで勝利するには、投げたシュートが全て入ればいい!(リングにボールを通過させればいい)という究極の理想を実行するには?という命題に向き合うことになりました。

これを実現するにあたり、枠を外してたくさんのアイデアを考えました。一例えば、ボールとリングに磁石などの細工をし、軌道を修正できれば、投げたボールは全てリングに入る。そんなことも真剣に考え、ルールに抵触せずかつ、実現可能なアイデアに絞っていくと、キーポイントはボールを投げる「人間」にあると結論付けました。

そこで、人間が何でできているのかを調べてみました。骨、筋肉、内臓、などから、もっと細かくすると、水、たんぱく質、ミネラル、など、さらに細かくすると、水素、炭素、酸素、窒素、などの元素、さらに細かくすると、量子というミクロの世界が広がり、さらには「ひも」「ゆらぎ」という概念まで提唱されていることを知りました。理系であった私は、自分を構成する要素の「法則」がわかれば、必ず同じ現象を起こせるとわりと本気で信じていたので、わくわくしながら本を読み漁りました。

しかし、勉強するなかで「不完全性原理(定理)」という衝撃的な原則を発見してしまいました。不完全性原理とは、簡単に言えば、「完璧な理論体系は存在しない。」ということです。数学的に証明されるということは、だれがどう見ても「絶対的に正しい」ということであり、そこに議論の余地はありません。具体的にすると、1+1=2はいつ誰がやっても必ず同じ答えになります。1+2=3、1+3=4・・・・のように、ひとつづつ「法則」を積み重ねていけば、必ず答えが出ます。バスケのシュートも同じように、「法則」の下に積み重ねていけば、必ず答え(シュート率100%)が出ると考えていました。しかし、皮肉なことに、その数学で「いくら理屈(法則)を積み重ねても、ある特定の答えにはたどり着けない」ということが証明されていたのです。数学的に証明されるということは、議論の余地がありません。人体の法則を全て解明しても、絶対にシュート率100%にはならないのです。

絶望と希望

本気でシュート率100%を信じていた私は、この事実を知った時は絶望しました。わくわくして調べた結果、努力をしてもシュートは全て入らないという絶望的な答えが出てしまい、努力の方向性に迷いが生じました。

しかし、量子力学を勉強すると、電子(物体を構成する要素の一つ)は確率でしか存在を表せない。という内容があり、そこで「確率」というワードに引っかかりました。100%シュートを入れることができなくとも、100%に限りなく近づけることはできるのでは?と考えました。世の中には物理的な「法則」が必ず存在し、それを積み重ねていけば、100%に限りなく近づけることができるという風に解釈をしました。

この事実に気づいたことは自分の中ではとても大きなことで、胸の中ではものすごい「期待」が渦巻いていました。練習をしてもすべてが上手くいくわけではない、しかし、練習をすれば上手くいく確率を上げることができる。なぜ練習をするのか?が一気に腑に落ち、自分のパフォーマンスが出ないときも、「完璧はない」という素晴らしい事実を知っていたのでイライラしなくなりました。

さて、どうやって確立をあげるか?

19歳の私の頭の中では、「とにかくシュートを打ちまくる」ことに疑問を抱いていました。というのも、当時は恥ずかしながらスリーポイントが無理しないと届かず、無理やりスリーのシューティングをし、変な力み癖がつき、ミドルシュートの調子も悪くなり、ミドルを戻せば、スリーポイントはまた打てなくなる。ということを体験していたので、本数の打ち込みよりも、「シュートフォーム」を追求することが先決だと判断しました。

思い返してみれば、弱小校出身の私は、満足なシュートフォームというものを教わったことがありませんでした。毎日公園で「打ち込み」をして、何とかシュート確立を保ってきたプレーヤーだったので、初めてシュートフォームについて、自分の頭で考えて修正をしていきました。

のちに(25歳くらい)、スリーポイントが強みとなり、チームからもシューターと認識され、相手がシュートブロックに慌てて飛んでくるような選手に、スリーポイントが打てなかった私が化けるのですが、それまでの具体的な考え方や方法を次回の記事から載せていきます。

今回は、シュートを入れる方法とその考え方を中心に書きましたが、皆さんも、既存のシュートフォームや練習にとらわれず、ボールをリングに通過させる方法、を是非考えてみてください^^

革新的なアイデアがあれば共有してくださいね!笑



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?