"問題解決"を仕事にするということ
こんにちわ、ショシナビCEOのミナガワです。
僕はこの会社を立ち上げる以前、問題解決を生業とするコンサルティング業界に身を置いておりました。
Amazonで「問題解決」というキーワードで検索をすると、それはもぅたくさんのハウツー本がヒットします。それらでは、ロジカルシンキング等の思考の技術が説かれています。しかし、問題解決を仕事にするためにいちばん大切なことは、ロジカルシンキングでも、戦略フレームワークでもないと僕は考えています。
今日は、うちに参画いただく新入社員や、コンサルタント1年生に向けて、問題解決を仕事にするためのマインドセットについて、お話ししたいと思います。
問題解決の本質は
"必死に生きる”ということ
大学時代、20歳の頃に僕は一人旅にハマっていました。きっかけは、当時つきあっていた彼女に「人間として尊敬できない」と言われてフラれたことでした 笑
大学の単位も「単位が取れれば良い」という考えでオールC、大学は人生の夏休みとばかりに考えもなしに日々を過ごす人生を振り返って、言い返す言葉もなく、取り敢えず何かやってみようとX'masの新宿の汚い居酒屋で中古のスーパーカブを注文しました。
さて、一人旅をすると様々なトラブルが起きます。
道を間違えてどこかもわからない場所にたどり着いてしまったり、今夜の宿が見つからずに途方に暮れたり、突然の雨にずぶ濡れになってしまったり…
問題解決の本質は、このような日常のトラブル解決に隠れているように思います。他に誰も頼ることの出来ない状況で、手持ちの情報、周囲の情報から必死に解決の糸口を探して、自分が置かれている状況へ解決策を捻りだす。
解決策はスマートである必要なんかないし、一発で正解にたどり着く必要もない。目的達成のために手段を選ばずに必死に頭を使う姿勢こそが問題解決にたずさわる者にとっていちばん大切なコトだと僕は考えます。それがなければ、どんな思考の技術があろうと飾りに過ぎません。
責任は回避すべきものではなく、
取りに行くモノである
では、問題解決を仕事にしようとする若い社会人は、どのように日々の仕事に取り組むべきでしょうか。
新人に与えられる仕事は、たいていの場合、ひとつの仕事の一部分です。
会社としてお客様に適切なサービスを提供しなければならない、その一方で自分にはスキルが不足しているとあらば、いきなり一人で全てを背負うのは無責任というものです。
しかし、一歯車である限り、なかなか会社の問題を自分事と捉え必死になるということが構造上難しかったりします。そこで、一つの考え方を提案したいと思います。
ボールを取りに行くという考え方です。
職場には、往々にして担当者のついていない仕事が無数にあります。そのボールを自分の責任として取りに行くんです。
・・・でも、自分が担当したら、お客様に迷惑をかけてしまうかも。
そこで、思い出したいのが「目的達成に必死になる」という考え方です。お客様に迷惑をかけられない、でも、自分にはスキルがないとすれば、解決策は「上司の知見を活用する」です。
自分ひとりで成果を出さないといけないという思い込みを捨てて、専門家や上司を活用して、自分が問題解決を主導する感覚を得ると、ビジネスマンとして新しい景色が開けてきます。
自分で1ゴールを決めた瞬間から、
キャリアはスタートする・・・
僕が新社会人だった頃、新入社員研修の最終日に指導者から言われた言葉があります。
「自分で1ゴール決めた時からがスタートだ」
この言葉を聞いた時は、その言葉の真意をわかっていたかというと非常に怪しいのですが、いまの僕は非常に頷けます。
歯車としてではなく、自分の力でゴールへのたどり着き方を計画し、そして実際にそれを実行しきった時、その経験は大きな自信につながります。
その経験を積み重ねていくと、いずれ適切な専門家にコンタクトを取りさえすれば、自分に解決できない問題はないという感覚に至るでしょう。解決するということに対して完全に覚悟が決まる瞬間です。
・・・とは言え、今日お話ししたことが非常に難しい価値観の切り替えであることは、僕も理解しています。
僕の場合、はじめてゴールを決めた感覚を持ったのは、新社会人3年目にシステム開発プロジェクトを一人で担当した時でした。一人で担当せざるを得ない状況に置かれて、はじめてその感覚に至ったというわけです。
そのため、社長となった今では、若い人達にいかに案件を主導する経験を積ませるかといった事に頭を使うようになっていたりします。
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