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【新刊案内】2021年3月発売作品

note読者のみなさま、こんにちは!
月に一度のShoPro Books新刊アメコミ情報、今回は3/11発売の新刊アメコミ3タイトル3月の新規電子配信タイトルをご紹介します。

今月の新刊は変化球揃い! 普段は脇役のはずのモブキャラにフィーチャーした2作品から、公式二次創作(?)とでもいうべき歴史あるシリーズまで、アメコミの奥深さを感じられるラインナップになっています。

【DC】『ゴッサム・セントラル:正義と悪徳と』

ゴッサムシティの守護神といえば、もちろんバットマン、ですよね。
しかし、本作の主人公はバットマンでも、ロビンでもなく、なんとゴッサムシティを守る警察官たち! 犯罪都市ゴッサムで、ヴィランたちを相手に日々奮闘する刑事たちを描いた人間ドラマが本作『ゴッサム・セントラル:正義と悪徳と』です。

210309_ゴッサム・セントラル:正義と悪徳と

2002年に本国で刊行がスタートした本作は、収録エピソードの一つが、アメコミ最高峰のアイズナー賞とハーベイ賞をW受賞し、さらにLGBTをテーマとしたゲイラクティック・スペクトラム賞を受賞するなど、高い評価を受けました。

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▲凶悪犯罪者その1・ミスター・フリーズ

普段バットマンの登場で一気呵成に解決されてしまう事件の裏には、実は警察官たちの地道な捜査と数々の人間ドラマがありました。バットマンの宿敵であるミスター・フリーズやトゥーフェイスなど、単なる犯罪者と言うにはあまりに凶悪すぎるスーパーヴィランたちを前に、スーパーパワーのない警察官たちはどう立ち向かっていくのか? 本作は彼らの人間ドラマに焦点を当てた「ゴッサム警察24時」ともいうべきストーリーとなっています。

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▲凶悪犯罪者その2・トゥーフェイス

さらに、公開が待ち望まれる新作映画『ザ・バットマン』で、その前日譚となるスピンオフドラマが製作されることが発表されましたが、そのドラマでも、彼らゴッサム市警察に焦点が当てられており、本作『ゴッサム・セントラル』もそのインスピレーションの一つとなっているようです。

ちなみに本作、実は全4巻のシリーズで、今後の刊行を続けられるかどうかはこの1巻『正義と悪徳と』の売れ行きにかかってます……! 2巻には、バットマンのヴィランといえば欠かせないあの御方も登場予定。ぜひ! 応援よろしくお願いします。

凶悪なヴィランたちの犯罪を前に日々命がけで任務にあたる刑事たちの人間ドラマをお楽しみください!


【MARVEL】『スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン:嘘つきは泥棒(ヴィラン)のはじまり』

昨年の東京コミコンで刊行を発表した際、「あれ出すの!? 正気!?』と一部のアメコミ好事家の方々から驚きと歓喜を持って迎えられた異色のアメコミ『スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン』が、いよいよ発売です!

210309スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマ:嘘つきはヴィランのはじまり

スパイダーマンとタイトルに入ってはいますが、なんとスパイダーマンは登場しません!
この物語の主役は、スパイダーマンの敵キャラチームとして知られる「シニスター・シックス」。その構成メンバーは時代によってさまざまですが、今回シニスター・シックスを名乗るのは、普段わりとあっさりと片付けられがちな、ブーメラン、ショッカー、オーバードライブ、スピードデーモン、ビートルという、いわゆるモブキャラヴィランたち。そんな負け犬ヴィランで構成されたシニスター・シックスが本作の主人公なのです(しかもシニスター・“シックス”なのに、メンバーは5人)。

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▲とにかくさえない負け犬ヴィランの日常

ヒーローでもなければ、街を恐怖に陥れる凶悪ヴィランでもない、さえない日常を送る彼らにも、ヴィランとして一旗あげてやろうという野望があります。そこで彼らは、かつて巨大犯罪組織のリーダーだったシルバーメインのサイボーグの頭部を盗み出し、組織を意のままに操ろうと画策するのですが、はたして……。

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▲もはやヴィランというよりただの盗人。しかも完全になめられてる

有名スーパーヒーローはほぼ出てこないと言っていい本作ですが、本国では熱狂的な支持を受け、モブキャラにも関わらずフィギュアが発売されるほどの人気を獲得しています。ライターのニック・スペンサーは、現在『アメイジング・スパイダーマン』シリーズを手掛けるなど、その実力は折り紙付き。キャラクターを知らなくても、ストーリーの面白さで引き込まれること間違いなしの作品です。

シリーズは全3巻。負け犬ヴィランたちに未来はあるのか? 彼らが巻き起こす抱腹絶倒のドタバタ劇にぜひご注目ください!


【MARVEL】『ホワット・イフ? side A』

「もしもあの時、あのヒーローがああだったら……」
アメコミファンなら一度は考えたことがあるかもしれない、「What if(もしも)」を描いた歴史あるシリーズが、日本オリジナル編集の『ホワット・イフ? side A』として初邦訳!

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『ホワット・イフ?』は、1977年に初期シリーズが刊行され、現在まで続いてる歴史あるシリーズ。現在は主にワンショット(単発作品)として不定期に刊行され続けています。その『ホワット・イフ?』を、旧作、新作織り交ぜた日本オリジナル編集で構成したのが『ホワット・イフ side A』(本作)と『ホワット・イフ? side B』(2021年8月発売予定)です。

『ホワット・イフ? side A』に収録されるタイトルは以下の通り。

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特にご注目いただきたいのが、シリーズ第1作めとなる1977年の「もしもスパイダーマンがファンタスティック・フォーに加わっていたら?」と、『ダークナイト・リターンズ』などで知られる巨匠フランク・ミラーが手がけた「もしもデアデビルがS.H.I.E.L.D.のエージェントになったら?」。また、1979年の「もしもキャプテン・アメリカが80年代に復活したら?」も、特に評価が高い作品として知られています。

さらに『ホワット・イフ?』シリーズは、今夏「ディズニー+」でマーベル・スタジオ初のアニメーション作品としても配信される予定です。

ディズニー+での配信に先駆け、本作『ホワット・イフ? side A』でマーベルの「もしも」の世界をご堪能ください!


3月マーベルコミックス電子配信タイトル

3月は既刊シリーズから6タイトル、新刊2タイトルを電子配信します。

■3/4配信予定
・デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス
・デッドプール:スーサイド・キングス
・デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプション
・デッドプール:モンキー・ビジネス
・デッドプールの兵法入門
・デッドプール VS. パニッシャー

■3/11配信予定

・スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン:嘘つきは泥棒(ヴィラン)のはじまり
・ホワット・イフ? side A ※分冊版も同時発売予定

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配信が開始次第、ShoPro Booksのアメコミ公式Twitter(@ShoProComics)でお知らせしますので、ぜひフォローをお願いします。主要電子書籍取り扱いストアにて順次配信開始します!



それでは今回はこのへんで。次回は4月の新刊をご紹介します。

(文責・澤田)