「歯磨き粉」の「選び方」
「歯磨き粉」の「選び方」
「歯周病予防成分」
「トラネキサム酸」は、出血を抑える抗炎症成分で、抗炎症作用があります。歯肉炎の段階であれば改善する可能性があります。
他には、抗炎症作用がある「グリチルリチン酸」という成分もあります。
「ビタミンE」は、血行を促進し、歯肉を活性化する作用が期待できます。歯肉が出血するのは傷ができているわけですが、その傷を治すために血行を促進させるのです。
「イソプロピルメチルフェノール」(IPMP)は、殺菌作用のある成分で、歯周病菌を減らす効果が期待できます。
「虫歯予防成分」
「フッ素」は、虫歯予防に有効です。
「年齢別」で、使用量は違います。
「歯が生えてから2歳」
900~1,000ppmFの歯磨き粉を「米粒程度」(1~2mm程度)
900~1,000ppmFのフッ素入り歯磨き粉をごく少量使用する。歯みがきの後にティッシュなどで歯磨剤を軽く拭き取ってもよい。
乳歯が生え始めたら開始するとよいでしょう。最初はガーゼやコットンを使って練習することをおすすめします。歯ブラシに慣れてきたら保護者による歯みがきを始めてください。
「3〜5歳」
900~1,000ppmFのフッ素入り歯磨き粉を「グリーンピース程度」(5mm程度)
歯みがきの後は、フッ素入り歯磨き粉を軽くはき出す。うがいをする場合は少量の水で、1回のみとする。
子どもが歯ブラシに適切な量をつけられない場合は保護者がフッ素入り歯磨き粉を出す。
「6歳〜成人」
1,400~1,500ppmFのフッ素入り歯磨き粉を「歯ブラシ全体」(1.5~2cm)程度
歯みがきの後は、フッ素入り歯磨き粉を軽くはき出す。うがいをする場合は少量の水で、1回のみとする。
「しみるのを予防する成分」
「硝酸カリウム」は、歯がしみるのを予防します。
しかし、大事なのは、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、舌ブラシでプラークを取ることで、「歯磨き粉」は補助的なものだと思ってください。
いくらよい成分が入っているからといっても、それに頼ってケアをおろそかにすれば、虫歯、歯周病予防にはなりません。
経験からは、
「歯磨き粉」の効果は、高いと思っている人が多いですが、補助的なものです。
大事なのは、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、舌ブラシですね。
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