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やっと知る、SDGs|10分で読むまとめ


|なぜSDGsに取り組まなくてはならないのか|

このまま、国や起業そして個人であろうと、社会問題から目をそらし続ければ、想像するよりももっと悪い状況に地球が追いやられます。

9つの環境破壊を指標に”人類が安全に生活する限界"を定量化した「プラネタリー・バウンダリー」という概念によると、地球はすでに「リン」「窒素」と「生物種の絶滅の速度」で限界に達しています。

2001年に話題になった「世界がもし100人の村だったら」と、2020年の現状を見てみましょう。

2001年、20人は栄養が十分ではなく1人は死にそうなほど。
2020年では、26人は栄養が十分ではなく2人は死にそうなほど。
しかし、村では毎年200人分の穀物が生産されています。

2001年、6人が全ての富の59%をもっていて、20人がたった2%を分けあっていました。
2020年では、たった1人がすべての富の82%を独占しています。
また、10人は1日2ドル以下で生活をしています。

2001年、14人は文字が読めません。
2020年では10人は文字が読めません。
また、48人の人はインターネットを使うことができません。

2030年の村はどうなっているのでしょうか。


|SDGsとは?|

SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)は、2015年9月のNY国連本部で行われた国連サミットで採用された、国連加盟国193ヵ国が目指す2016から2030年までの国際目標です。

「誰ひとり取り残さない」という理念のもと、貧困、気候変動、環境問題、人種やジェンダーなどの社会問題/課題を、17のの目標と169のターゲットにわけて設定しています。


|SDGsの17の目標は?|

SDGsの17の目標は、相互に関係しあっています。どれか一つずつ解決するというよりも、一つの目標を達成することによって紐づいて解決される問題もあります。例えば、「貧困をなくそう」が達成されれば、自ずと「飢餓をゼロに」にも貢献しているでしょう。

また、17の目標は「5つのP」で見るとわかりやすくなります。
それでは、SDGsの17の目標を紹介していきます。

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人間(People):貧しさ、健康、生活、教育など
【1】貧困をなくそう No poverty
詳細:https://note.com/shonakada/n/na403da0fafc1
【2】飢餓をゼロに Zero hunger
【3】すべての人に健康と福祉を Good health and well-being
【4】質の高い教育をみんなに Quality education
【5】ジェンダー平等を実現しよう Gender equality
【6】安全な水とトイレを世界中に Clean water and sanitation

豊さ(Prosperity):経済、社会、暮らし、技術など
【7】エネルギーをみんなに そしてクリーンに Affordable and clean energy
【8】働きがいも経済成長も Decent work and economic growth
【9】産業と技術革新の基盤をつくろう Industry, innovation, infrastructure
【10】人や国の不平等をなくそう Reduced inequalities
【11】住み続けられるまちづくりを Sustainable cities and communities

地球(Planet):自然、環境、気候など
【12】つくる責任 つかう責任 Responsible consumption, production
【13】気候変動に具体的な対策を Climate action
【14】海の豊かさを守ろう Life below water
【15】陸の豊かさも守ろう Life on land

平和(Peace):平和、公正
【16】平和と公正をすべての人に Peace, justice and strong institutions

パートナーシップ(Partnership):グローバルな協力
【17】パートナーシップで目標を達成しよう Partnerships for the goals


|169のターゲットとは?|

ターゲットは、17の目標をさらに具体的に、より現実的におとしたものになります。

そして、ターゲットには"見方"があります。例えば:

【1】貧困をなくそう
1.1 )2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2)2030年までに・・・

など、「目標番号 . 数字」のものは、より具体的な目標で、

1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする・・・

など、「目標番号 . アルファベット」のものは、解決の手段となっています。

169のターゲット一覧はこちらから
(リンク先:「持続可能な開発目標(SDGs)とターゲット」、ユニセフ)


|年間1320兆円の経済効果をもたらす|

2017年1月の世界経済フォーラムで、ビジネス&持続可能開発委員会(BSDC)は「食糧と農業」「都市」「エネルギーと材料」「健康と福祉」で企業がSDGsを達成することにより、年間12兆ドル(1320兆円)の経済価値がもたらされ、最大3億8000万以上の雇用が創出される可能性があると発表しています。

また、EUの企業の63.5%が「SDGsがビジネスチャンスにつながる」としています。

そして、消費者の社会問題、SDGsに対する意識が高まり続ける今、ビジネスにとってSDGsは、単に「地球のため」ではなく「新たなビジネスの山」であり、「新しい船」でもあります。


|終わりに|

SDGsの必要性と、SDGsとは何かをざっくり見てきました。
これらの知識は2020年代に生きるわたしたちにとって、どれ一つ他人ごとではありません。

ビジネスに関わる社会人として、同じ人間として、同じ地球生物として、
これらは必須の知識であるはずです。

ではまた!


僕の「SDGsを考えるnote」では、
#社会問題 #SDGs #ソーシャルビジネス  
を中心に取り扱っていきます!



参照
・Will Steffen et al.「Planetary boundaries :Guiding human development on a changing planet」、環境省
・持続可能な開発目標(SDGs)、総務省、https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/kokusai/02toukatsu01_04000212.html
・ 企業活力研究所「社会課題(SDGs等)解決に向けた取り組みと国際機関・政府・産業界の連携のあり方に関する調査研究報告書」
・「SDGs超入門」、バウンド、技術評論者


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