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友人がnoteを初めて投稿しました


僕の友人にサイコパスという人間がいます。名前から想像できるように、常人の皮を被った狂人です。

彼は毎日を憂いています。大学院での研究は進む気配を見せず、教授から日々圧力をかけられていますし、アルバイトは立っているだけの仕事で、苦しみもなければ楽しみもない無の時間を過ごしています。無の時間はすなわち虚無へと繋がり、このまま1日1日を過ごしていくことが苦痛でしかないと感じてしまうようです。

僕は彼が人生に落ち込み、絶望の沼に引きずり込まれている様子を隣で見るのがかなりの楽しみです。

これまで僕はnoteの中で、何度も彼が発する憂いが故の爆弾発言や鬼畜な思考回路を表現しようとしているのですが、僕の実力不足か、あるいは彼の膨大な狂気のせいか、まだまだ納得できる境地には達していません。

そんな中、今日、以前から書く書くと言いながら半年間も沈黙を続けたサイコパスが、自らの手でnoteを書き上げ、投稿をしたのです。

なんという記念すべき日でしょう。

リンクを貼っておきます。

彼は自分のことを狂人だとは思っていません。なので、サイコパスのことをおかしいやつだと思いながら書いている僕の文章と比べ、より生々しい、現実に即した彼の狂いっぷりが読みとけます。

ぜひ実際に読んでもらいたいのですが、少し特徴を言うならば、彼の文章は不自然なまでに普通です。こねくり回した表現を使うこともなければ、ぶっ飛んだ展開も用意しません。

しかし、普通になろうと思うあまり、普通だからこそ滲み出る狂気の香りが匂うこと匂うこと。

一例をあげるなら、皆さんは気づきました?彼は1週間の休みを日記方式で記述しているのですが、なんと、ごくごく当たり前のことのように、車を事故ったとカミンングアウトしているのです。

普通、自分が事故をしたエピソードを語るなら、もっと詳しく、もっと大々的に書き、少なくとも事故に対する自らの見識を述べるはずです。あるいは、恥ずべきことだから書かない選択をするでしょう。それがこの男、喫茶店で紅茶を味わったことと同じ調子で事故を記述しています。

鳥肌が立ちませんか?

彼は実は事故などなんとも思っていないのに、事故があったら取り上げるのが普通だな、と他の人間の感情を知識として取り入れ、あたかも一般人のように文章を作るのですが、それ故に彼の事故に対する無感情が現れているのです。

他にも鳥肌ポイントは無数にあるのですが、それは皆さん、自らの感性でお楽しみください。

サイコパスはこれから毎日投稿をするぞと意気込んでいました。僕はこのnoteを書きながら、明日の日記が楽しみでワクワクしています。

彼の人生に、幸なかれ!

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