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元リッツ・カールトン日本支社長の哲学

日本にはじめてリッツ・カールトンホテルを誘致した際の日本支社長高野登さんをお招きし、講演会を主催しました。
題材としていただいたのは書籍「サービスを超える瞬間」。
書籍を中心にということでお願いしていたものの、高野さんの哲学をお伺いするかけがえのない時間となりました。

サービスマンとしての哲学も多く語っていただきましたが、今回は私自身プロコーチとして活動しているので、みなさんが自身の人生のハンドルを握り、夢をかなえていくために特に重要だと感じた部分を抜粋してまとめています。

周囲にビジョンを伝えるために必要なこと

人にビジョンを伝えるために必要なことは単語や文法、美しい言い回しではありません。
需要なポイントを方程式で表すことができます。

”想いの強さ”×”回数”

パッションをもって、何度も何度も同じことを相手に伝えることのみが相手にビジョンを伝えるための唯一の方法と、リッツ・カールトン創業者ホルスト・シュルツィはおっしゃったそうです。

ではどれくらい語れば伝わってきたと実感できるのか。

最低500回。

?!

思った以上に多い。

しかしビジョナリーカンパニーを本気で築くために、心の底から共感してもらうためにはそれくらいのパッションを持たなければ本当に想いを伝えることはできないと、高野さんも納得されていらっしゃいました。

リッツ・カールトン大阪(日本のリッツ・カールトン第一号ホテル)開業時に、本場米国でリッツ・カールトンを運営してきた高野さんから何度も何度もクレドをはじめ、リッツ・カールトンの哲学をスタッフに語っていったそうです。

ビジョン語りはセルフブランディング

そしてビジョンを語り続けることはセルフブランディングにもつながります。

自分はどういった人間とみられたいのか。

時流をみて、何を変えて発信すればいいのか、何は変えないのかを自身で決めていくこともまた大切です。

本質的な変化を呼び起こすために必要なこと

では、変化とは具体的にどう起こすのか。

(1)時間の使い方を変える
(2)会う人を変える
(3)居場所を変える

この3つのいずれかで人は変わると高野さんは言います。

ライフネット生命の出口氏も人がものの見方(パラダイム)を変えるためには人、本、旅の3つのいずれかの運命的な出会いこそ、パラダイムシフトを起こすと言います。

人というのはやはり共通点。
人は人と出会い、話し、感性に触れ合うことで変化するもの。

プロコーチとして身が引き締まります。

土台を固める大切さ

大きな目的を人生かけて達成するためには土台こそが重要です。

人生かけてどの高さまでたどり着きたいかを創造したとき、土台が弱ければ高い建物が建つはずもない。

そのためには深い呼吸が必要といいます。
マインドフルネスです。

ゆっくりと30秒かけて息を吐き、30秒かけて息を吸う。

1分で一呼吸。

呼吸の深い人はどっしりと構えているもの。

食事のスピードもゆっくり。

起こっていること、事実をしっかりと受け止める力が養われるのでしょう。

企てること

大きな目標を達成するために、土台作りに時間をかけることは忍耐を要します。

高野さんの場合、ニューヨークのプラザホテルで働きたいという想いから、約8年間ニューヨークの図書館に出向き、プラザホテルやその周辺情報について調べに調べつくしていたそうです。
そしてその行動からプラザホテルで働く突破口を見つけます。

継続するためには道理を理解したうえでの忍耐こそ重要です。

余談ですが、忍耐と我慢は違います。

道理を理解せず耐えることを我慢といい、道理を理解したうえで耐えることを忍耐といいます。

自分の心躍るワクワクするような目標を企て、計画を立て、忍耐強くそれらに取り組むこと。

今の私のワクワクする目標はサッカー日本代表のメンタルコーチとして世界帯同すること。

簡単ではありませんが、そのための具体的な計画・行動を行い、忍耐強く毎日を大切に過ごしていきたいと、そう思いました。

おわりに

何とも満ち足りた時間を高野さんと過ごすことができました。
学び舎に参加してくださったすべての人に感謝。

Focus now , enrich your days.

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