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わかりやすい豊田章男社長の説明に惚れ惚れ!

今日、YOUTUBEでトヨタ自動車2021年3月期中間決算説明会がLIVE放映、そこに豊田章男社長が登壇。

花とミツバチの関係、キッチンやシェフ、スキが大事、といったワードが出てきたので記事にしたいと思い、投稿します。

豊田社長が中間決算発表に出席することは初めてとのこと、コロナ禍という大きな環境変化(危機対応、ピンチとチャンス)への対応と途中経過を自ら述べたかったようです。

それが、例えを含めてわかりやすく、共感できることが多く、トヨタを応援したくなる素晴らしい説明!


以下は「なるほど」と思った質疑応答です。
(関心のある点を書いたつもりですが、少々勘違いがあっても寛容な気持ちで読んでください)

フィロソフィーを何故このタイミングで伝えたか?

「フィロソフィーを言い始めて監査役からの問いかけがありました、何故ネアンデルタール人は滅びてホモサピエンスが生き残ったか?と。ネアンデルタール人は必要なものをしっかり作っていたが、ホモサピエンスは、そこに美しさとか楽しさを加味した。必要なものだけ作っていても生き残れないとのことがわかった。

トヨタ生産方式は、これまで従業員は生産効率を追求して楽にする事だったが、本来は楽しくすることだ。
楽しさ、嬉しさ、スキ、が大事で、それが会社を支持して生き残らせてくれる原動力となる。

大事なことは、今回フィロソフィーを作って伝えることで、問いかけが生まれ、議論が生ずることだと思ったから。

⇒コロナ禍で社会環境が大きく変化している中で、危機感を持ち全社員で議論を交わしてフィロソフィーを浸透させるためなのでしょう。


テスラと比較して電気自動車MIRAIのメッセージ性は弱いと思うが、トヨタでは未来のカタチをどう考えているか?

「電動化の進展は花とミツバチの関係と考えている、車とインフラは両輪、すなわち車だけ電動化してもダメで、インフラと車がともに新しい電動化の波をもたらす。また、トヨタでは電動化だけでなくハイブリッドや水素など多くの選択肢を提供していく社会にあうものを作っている。」

⇒「花とミツバチの関係」とは、わたしにとって嬉しい例え。確かに現在のトヨタは、未来像として自動車(電気)を強化することでなく、その街に合うモビリティを作ること(実験的な街づくりという社会インフラまで作るほど)を考えていることを強調しているんですね。


電動化が加速する中、テスラの業績が堅調だが、トヨタはテスラをどう見ているのか? 

「テスラの時価総額は40兆円、日本車全メーカー7社を合計しても30兆円、大きな企業価値を生んでいる。テスラには、学ぶべき点はある。
ただ、トヨタにあってテスラに無いものは、1億を超える保有の母体とリアルの世界。
テスラは、レシピをトレードして将来はスタンダードになるという考え方が評価されている。
トヨタには、キッチンがありシェフがリアルな料理を作り提供、口うるさいお客様もいる。全世界はエネルギー事情も違い、電動化も多様する中、トヨタはメニューを持っている。リアルの世界のフルラインアップメーカーが選ばれ一歩先に行っていると思っている。」

⇒テスラとは同じ土俵でなく比較してほしくないということでしょうか?自動車メーカーとして多様な顧客ニーズに応えるリアルの世界でNo.1ということで、約3ヶ月でテスラとの時価総額が2倍の差となったことには懐疑的なのでしょう。わたしもそう思います。

豊田章男社長って、なんとも素晴らしい経営者だとつくづく思いました。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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