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【伝統行事】京都「五山の送り火」

本日は、五山の送り火。

「五山の送り火」は、お盆に現世に帰ってきたご先祖さまの霊を再びあの世にお送りする行事

それだけではなく、これまでに亡くなった全ての方へ思いを馳せ、疫病退散、無病息災、家内安全や五穀豊穣への祈りや願いなども含まれる。

未来へとつなぐ希望の光、とも言うんですね。

2020年より、コ口ナ禍で送り火中止の議論もありましたが、地元の方の熱い想いも叶い、なんとか先祖を無事あの世にお送りできて良かったと思います。2021年は2020年に続き一部点火となりましたが、自宅のTVで見るという形態。
わたしは、鶴屋吉信の「山あかり」という限定の和菓子を食べながら穏やかに見学、点火時には掌を合わせました。

2021年8月16日の記事より

今年こそはTVではなくご先祖様の霊を直接お送りしたいと、地元の「妙法」の「法」の字の麓へ。

「法」は、松崎山の中腹にある妙円寺(松ヶ崎大黒天)を登ったところに灯されます。
お寺だけど鳥居があり、京都らしい風情があります。

そして、少しわき道にそれて光のない場所に移動。
そうすると「法」の字が幻想的に浮かび上がり、掌を合わす。
地元の方も掌を合わしてました。

少し歩くと、思いがけず「大」の字も拝むことが。
サプライズ✨✨

お陰様で、今年も無事ご先祖さまの霊を再びあの世にお送りすることができました。


参考:「五山の送り火」について(過去記事より)

「五山の送り火」とは、「大文字」「妙法」「船型」「左大文字」「鳥居型」と五山に8月16日20時から5分おきに順番に松明で火床に点火します。

その大文字である「如意が嶽」は登ることもでるので、わたしは2021年の春に登ってきました。

春の昼間の如意が嶽は、美しい桜の奥に大文字の大の字が見えます。

春の昼間の如意が嶽

この如意が嶽、下図に書いてある「世界文化遺産貢献の森林~銀閣寺山国有林~」と銀閣寺の横の道から登ることが出来るんです(標高472m)。

登っていくと、送り火の火床があり、その近くには弘法大師堂。点火前には、献花や供物が捧げられお坊さんによる読経が始まります。

そして黙祷。

弘法大師堂

20時には点火するよう松の木と護摩木を組んだ火床に松明たいまつで点火。松の木の松脂(松ヤニ)は自然の着火剤なのですね。

火床は京都市内が一望できる場所、登山(ハイキング?)のご褒美でもあり充実感が得られます。

ご参考まで。

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