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サスティナブルな共感型モデルへの道

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世界の要請であり、地方、地域の在り方でもある持続可能な循環型社会へのシフトとそれを支える事業について考えます。
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#一般社団法人職人起業塾

サスティナブルな共感型工務店への道を5つの経営資源から考える① 〜ひとの課題〜

サスティナブルな共感型工務店への道を5つの経営資源から考える① 〜ひとの課題〜

私は神戸市で創業してから20年になる建築と地域コミュニティー事業を生業とする株式会社四方継と、全国の建築建築実務者向けに潜在的な才能を開花させる研修と事業者向けに職人育成のサポートを行う一般社団法人職人起業塾の2つの法人の代表を務めています。この二つの事業に共通するのは私が企業した際に掲げたシンプルなミッション、「職人の社会的地位の向上」です。そしてそれを叶える為の持続可能な循環型ビジネスモデルの

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サスティナブルな共感型工務店への道を5つの経営資源から考える② 〜カネの課題〜

サスティナブルな共感型工務店への道を5つの経営資源から考える② 〜カネの課題〜

近年、小学生が学校で国連で採択されたSDGsについて学ぶようになる位、日本でも持続可能性が重要視されるようになってきました。持続可能な社会とは、際限のない成長拡大志向と決別して、あらゆるものが循環し継続できる状態を指しており、私たち建築会社、工務店もそのような価値観へのシフトが求められていると最近ひしひしと感じます。しかし、同時に実際の建築業界の現状は循環型事業とは大きな乖離があると感じており、時

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サスティナブルな共感型工務店への道を5つの経営資源から考える④ 〜情報の課題〜

サスティナブルな共感型工務店への道を5つの経営資源から考える④ 〜情報の課題〜

地球は有限であり、際限のない成長拡大は不可能である。との原則論があります。ITバブルが巻き起こり、テクノロジーの進化があらゆる問題を解決すると夢見心地だった平成時代は地球にある資源は有限でも人間の英知を結集し、イノベーションを起こし続ければ成長に限界は無いとの説を唱える方もおられましたが、IT革命を始め圧倒的な技術革新とイノベーションを起こした結果、世界の貧富の格差はどんどん広がり、戦争状態の放送

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サスティナブルな共感型工務店への道を5つの経営資源から考える⑤ 〜共感の課題〜

サスティナブルな共感型工務店への道を5つの経営資源から考える⑤ 〜共感の課題〜

2015年のSDGsの国連での採択から6年が経ち、それに批准した国々の取り組みが加速する中、日本でもようやく持続可能な循環型社会への転換が認知されるようになってきました。最近は内閣官房室主導で国交省と経産省、そして環境省を横断した環境への負荷軽減への法整備の議論がタスクフォースで活発にたたかわされるようにになり、2020年に見送られた住宅の断熱性能の義務化も再度法制化に向けて議論されるようになって

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行動と計画 〜全ての課題を解決する唯一無二の考え方〜

行動と計画 〜全ての課題を解決する唯一無二の考え方〜

一般社団法人職人起業塾では現在、神戸で第18期の研修を行っています。半年間の長きに渡り建築現場に携わる実務者が主体的に課題解決に取り組む実践研修もそろそろ終盤、昨日は塾生たちがそれぞれの立場で課題解決に取り組むアクションプランの進捗を発表し、目標達成した者はブラッシュアップを、うまくいかなかったものは計画の変更、軌道修正を行う検証の時間を持ちました。

当たり前を実行するのが最も難しい私が主催する

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