見出し画像

子供達への健康促進はやっぱり重要だ!

みなさんこんばんは。

今日も覗いてくれてありがとうございます。

今日の論文は何にしようかな〜?と見ていたら、よし、これだ!と思ったやつが、やっぱり無理〜とボツになること、2本😅

ちょっと疲れたんで、画像少なめで…
そんな時もあると許してください😭

でも、面白そうな論文見つけちゃいました!
よかったら、少しサボり記事だけど、読んでみてください〜〜〜


抄読論文

Kim Y, Shin GS, et al.
Effects of Multidisciplinary Health Promotion Program Among Children in Community Childcare Center.
Clin Nutr Res. 2024 Jan 23;13(1):8-21.
PMID: 38362127; PubMed. DOI: 10.7762/cnr.2024.13.1.8.
コミュニティチャイルドケアセンターにおける子どもたちの健康促進プログラムの効果
Free access

研究背景

小児期や青年期は身体的、心理的発達の上でとても重要な時期です。
この時期に適切な生活習慣を身につけて、健康増進活動に取り組むことは成人につながる発達の段階において非常に重要になります。

食生活や生活習慣の乱れなどは悪影響を及ぼす可能性があります。
本研究は韓国の研究ですが、そこでもひとり親家庭や経済的に恵まれない家庭の子供など、身体的、精神的発達上問題になることが起きているようです。

これだけでなく、小児期や青年期の発達においては、多くの要因が絡んできます。
個人的要因(性格など)、家庭的要因(家庭の食生活や遺伝)、社会的要因(経済環境、学校給食)など多くの関連があります。

特に栄養面に関しては焦点があてられることが多いです。
一方運動に関してはあまり着目されていないこともあると述べています。
運動は発達段階で必要な要素というだけでなく、心理的問題を解決するための重要な要素であります。

そこで、本研究では、地域の保育センターの児童と青少年に栄養、運動、心理学の学術的教育を12ヶ月間実施し、健康状態の改善を評価することを目的としています。

方法

7歳から17歳までの118人が対象となり、そのうち最後までプログラムを完遂した88名が研究対象となりました。

学術的な教育は以下の通りのことが月に1回ずつ3回、1回あたり40分から1時間で行われました。

評価としては、身長、体重、BMI、生体電気インピーダンス法(BIA)をInbodyを用いて測定しました。BMI zスコアも用いられた。

身体と精神に関して、小児うつ病尺度(CDI)、自己効力感、高強度・中強度の強度別の運動時間、いわゆる身体活動量を測定しました。

栄養に関しては、24時間の記録を栄養士から教わり、CNA-pro を用いて、分析されました。

学術的教育に高頻度で参加したものをHPG群とし、低頻度の参加のグループをLPG群として分類して解析しています。

結果


対象者の背景はHPGとLPGで差はありませんでした。


身体活動と心理的要因に関して、統計的に有意差は見られていない。
しかし、LPGの中等度の活動に関して、プレと12ヶ月後で大きく減少していることが見れる。これに関しては、有意差が見られている。HPGでも中等度の活動で低下がみれれているため、交互作用は生じていないが、低下度合いは低いかと思われる。また、高強度の活動に関してはHPGではわずかな低下にとどまっている。


エネルギーは両群とも大きく増加し、この取り組みの成果が出ているものと思われます。
本研究では成分ごとの分析もしており、上図には記載していないが、食物繊維なども大きく増加が見られ、食物接種の取り組みが影響していると思われる。


これらのNQスコア、NARなどは食事の質と多様性を示します。
ここでもNARのタンパク質やチアミンなどのビタミン成分などを中心に大きく改善が見られています。

考察

この研究は、地域保育センターを利用する子どもや青少年に対する12か月間の学際的な教育プログラムの影響を、特に参加率の観点から調査しました。
以前の研究における教育参加の効果は確認されていましたが、具体的な教育の適切性や地域保育センターへの参加と順守に関する研究は不足していました。

栄養面では、プログラム参加後に参加者のエネルギー摂取量と栄養素摂取が全体的に改善されたことを示しました。
しかし、運動時間の減少と座りがちな時間の増加は、参加率に関係なく観測され、LPGでは中強度運動の継続時間が特に減少しました。
この傾向は、身体活動への関心の欠如が原因と考えられます。一方で、心理的要因に大きな変化は見られませんでした。

地域保育センターを利用する子どもや青少年は、特に低所得家庭では、身体活動への支援や健康的な生活環境へのアクセスが制限されることが多いです。
この状況は、子どもや青少年の身体活動レベルや栄養状態に負の影響を与える可能性があります。
それにもかかわらず、この研究では、教育プログラムが参加者の栄養状態を含むいくつかの面で有意な改善をもたらしたことが示されました。
特に、カルシウム摂取量の不足とナトリウムの過剰摂取が課題として浮き彫りになり、これらは成長過程において重要な栄養素です。

この研究には限界もあり、特に参加率が研究結果に影響を与える重要な要因であることが指摘されました。
地域保育センターを利用する子どもや青少年の健康管理における行動変容を促すためには、特に食習慣、運動習慣、心理的要因を対象とした長期的な教育プログラムの必要性が示唆されています。
今後の研究では、参加率を高め、教育プログラムの効果をさらに向上させるための方法を探ることが重要です。
このようにして、地域保育センターを通じて提供される教育が、子どもや青少年の健康に対する長期的なポジティブな影響をもたらすことが期待されます。

どのように活用するか

子供達への健康の確保は大人世代の重要な役割だと思います。

これは韓国の研究ですが、日本でも決してこうではないということはなく、同じことが考えられます。

この研究では、最もよかったことは、栄養面が大きく改善したことです。
しかし、運動面に関しては、活動量が低下するということになっていました。

これはやはり問題であり、本邦でも昨今は子供達への運動促進が進んでいますが、ぜひもっともっと取り組んでいかなくてはならない課題なのだと思います。

この結果をぜひ活用して、栄養面の確保だけでなく、運動への参加を促していくことを促進していきましょう!

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?