見出し画像

『噛むこと』って、こんなに大事だったんだ

人間の噛む力ってどれくらい?!


日本人の腸内細菌が喜ぶ食事の7原則シリーズ、
Part. 6で『よく噛んで食べる』を、お伝えしました。

stand.fm大人の給食室、過去配信でも『噛むこと』の大切さについて、様々取り上げてきました。

【腸内環境を整える】噛む力も鍛える「かみかみサラダ」
【退化し始めている⁉️噛む力】
【オーラルフレイルって⁉️噛まない事が負の連鎖】
【脳の老化】脳トレと食べ物って関係あるの⁉️
【お口の健康は認知症に影響⁉️】

その中で、今回は【退化し始めている⁉️噛む力】について取り上げます。

一般的に人間の噛む力とは、どれくらいだと思いますか?
本気で噛まれたら、かなりすごい力になるだろう… と、想像できるのではないでしょうか。

20代男性が奥歯で噛む力は、60~65kgと言われているので、概ね体重と同じくらいです。

それが60代になると20代の時の6~7割程度になり、総入れ歯の場合だと、入れ歯ではない人と比べると、最大で噛める力が1/3程度になると言われています。

どう思われましたか?

私は、人間の噛む力を改めて感じたと同時に、いかに『自分の歯』を維持し、噛む力を衰えないようにしていくかが大事だと感じました。


咀嚼力を数値に


食べ物を食べる時に、どのくらい力が加わるかを数値化して比べてみます。

例えば、
せんべい 14kg、甘納豆 11kgくらいと言われています。

60代の男性が甘納豆を食べる時の負担は、20代の男性がせんべいを食べる時の負担と数値上ほぼ等しいという事になります。

ちなみに、私たちが普段、普通に噛んでいて食べやすい食品とは、咀嚼する時に加わる力が、最大の噛む力の5~30%と言われています。

それはそうですよね、毎回MAXで噛んでいたら疲れます!

噛む力と知能


この噛む力と知能との関係も興味深いです。
幼稚園児の給食で毎回カツオの燻製を3匹、6ヶ月間に渡って食べさせた時、通常の給食を食べていた園児と比べ、知能テストの点数が大きく向上したそうです。

私たち人間は脳が発達してきたことによって、道具や火を使えるようになり、加熱することで、やわらかい食べ物を食べるようになりました。
その結果、顎が小さくなってきた経緯があります。

噛む力、飲み込む力は私たちの健康寿命とも深い関係があるので、なんとも複雑な気がします。

かたいものが食べられない


ふわふわ〜、トロトロ、歯が要らないくらい、、、

などの表現があるくらい、やわらかい食べ物がもてはやされ、かたい食べ物は食べるのが面倒くさいと言われたり、しっかり噛むことができない子どもが増えています。

保育園栄養士をしていた頃は、定期的におやつに噛む力を必要とする
干し芋、おしゃぶり昆布、などを取り入れていました。

咀嚼力だけでなく、唾液を十分に出すことにも繋がります。
難なく噛めておかわりする子、噛めなくて苦戦する子、かなり個人差がありました。

やわらかい食べ物が多く出回っている中、かたい物をチョイスする方が難しいのかもしれません。

ごぼう、れんこんなどの根菜類、こんにゃくも咀嚼力を促す食材です。

是非、取り入れてみてください。


stand.fm大人の給食室では、食や健康、栄養についてお話しています。
音声でお届けする料理LIVEも定期的に開催しているので、是非遊びに来てくださいね!
☆公式LINEご登録で、毎月10分で作れちゃうレシピカードをプレゼントしています!お気軽にご登録ください♬

▽公式LINE

▽管理栄養士しょくみofficial site

▽stand.fm大人の給食室


▽Instagram
https://instagram.com/shokumi_tasty_beauty/
▽YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBcqA5oOWwn5BmzrIl73g9A
▽Twitter
https://twitter.com/shokumi3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?