見出し画像

無痛分娩 VS 自然分娩

1か月前に、第二子となる女の子を出産しました。


いやぁ~、かわいい!


2人目って、1人目よりはちょっと余裕があるので、
赤ちゃんの可愛さが際立ちますね。


さて、私は、一人目、二人目ともに無痛分娩です。

痛みを避けられる技術があるんなら、
なぜ活用しないんだ?
と、迷わず無痛に決めました。

でも今回は「想像できないことをやってみよう」という
メンターのアドバイスもあり、
妊娠中にちょっとだけ
自然分娩VS無痛分娩で、迷いました。


そこで、無痛分娩VS自然分娩で迷い、結果無痛にした経験を
改めてまとめてお伝えしていきます。

レッツゴ~~^^


日本における無痛分娩のホント


まず、日本の無痛分娩の現状から。

日本では完全に痛みを消す、という意味では
無痛分娩ってめったにありません。

日本で「無痛分娩します」と言っている病院は、ほとんどが
陣痛が自然発生してから麻酔を入れる「和痛分娩」を実施しています。


陣痛が始まるところまで自然にお任せ、ということですね。


一方、海外で一般的に「無痛分娩」と言われているのは
陣痛すらも薬で誘発します(陣痛促進剤)。

これがいわゆる「無痛分娩」です。

日本においては、海外で言うところの「無痛分娩」は
和痛分娩と区別するために
「計画無痛分娩」とか「完全無痛分娩」などと言われています。

無痛分娩へのステレオタイプ

①出産の痛みを経験してこそ母親になれる


無痛分娩に対するステレオタイプは、様々ありますね。


一番よく聞くのが、
出産の痛みを経験してこそ「母親」になれるのだ、ということ。

これは私が調べた限りだと
「半分本当で半分ウソ」
かなと。

出産時、母親の身体からは
子宮収縮などの出産プロセスを促進するホルモンが
大量に分泌されます。

その中には「オキシトシン」といって
子宮の収縮を促進するホルモンも含まれています。
このホルモンは別名、幸せホルモン、とも言われています。

出産のプロセスの中に、自然と
「赤ちゃんを愛する」ようになれるホルモンが含まれている、というわけです。


「出産の痛みを経験すると、母親になれる」

これは、自然分娩だと赤ちゃんを愛するホルモンが出やすい、
と解釈するなら、半分本当なのかもしれない。

始めから無痛一択!の私でしたが、
一度フェアに自然分娩も検討してみよう…と
色々調べたあげく、こういう結論に至りました。

(続き)…とはいえ。

一方で、注意したいのは
幸せホルモンを出すには、別手段もあるよ、ということ。

なにも、無痛分娩 → 幸せホルモン出ない(実際には出てはいるっぽい) → 母親になれない

というわけでは、全然ない。

実際、オキシトシン(幸せホルモン)って
授乳時などもしっかり分泌されているようです。

母親になる手段は、いくらでもあります。
自然の力を借りて(=幸せホルモンの分泌を通して)、赤ちゃんを愛する手段も、いくらでもあります。

生まれてきた命を愛する、という大きな目的が果たされればいい。
そう、大局的に悠々と捉えていくべきだと
近頃考えている私です。

②無痛分娩は最新技術である


技術大国日本で、無痛分娩がこれほど広まっていないのって
違和感を感じませんか?

私は違和感しかありませんでした。
そんなに難しい技術なのかな?って。

夫も同じように違和感があったようで、
色々調べてくれました。

無痛分娩(ここでは麻酔を使うという意味で「無痛分娩」と言いますね)は実際のところ、技術自体は明治時代にはあったそうです。

(当時は今の無痛分娩のような局所麻酔ではなく、
全身麻酔だったようですが…ちょっと怖いですね。)

まぁ、技術自体の問題は、全然ないようです。

じゃあ、何が無痛分娩の普及を阻んでいるのか?というと、

・麻酔科医の不足 と、
・病院側のコストがかかること

だそうです。

(もちろん、ステレオタイプの存在や政治的なもの…なども
色々あるでしょう。
私の調査が至らない所も沢山ありますので、
気になる方は専門家の記事を読んでみてくださいね!)

与謝野晶子は無痛分娩をしていた

歌人の与謝野晶子は、12人の子どもを産んでいます。
そして五男を無痛分娩で出産しているようです。

「避けられる痛みを避けずにいるのは、無益な辛抱だと考えている」

与謝野晶子

実際その当時から、無痛分娩のメリットは沢山あったよう。
実際、与謝野晶子も
五男の出産10日後には、執筆を再開したそうです。

自然分娩 VS 無痛分娩 比較してみた

自然分娩と無痛分娩、改めて比較して考えるにあたり
上記のように、私も色んな先入観を外していく必要がありました。

で、先入観のない状態で
改めて比較してみたら、、

めちゃめちゃ当たり前なんですが、以下のような比較に落ち着きました。

自然分娩のメリット、デメリット

  1. 自然分娩のメリット

    1. 体の自然な仕組みを尊重している。
      これをメリットと感じるかどうかは人次第です。
      でも、自然な仕組みだからこそ信頼できる!
      という人は、自然分娩向いています!

    2. 体が早く回復しやすい。
      自然分娩では、母親の体が元々備えている出産に必要な筋肉やホルモンが活動します。
      そのため、身体はこのプロセスに適応しやすく、出産後に迅速に元の状態に戻りやすいのです。
      麻酔や薬を使わずに出産するため、母親の体は自分のリズムで出産を進めることができ、その結果、回復が速いことが多いです。
      しかし、痛みを感じることもあるので、個人差は大きく出ます。

    3. 薬をあまり使わないので、薬のリスクが少ない。
      この辺りが日本では、強調されている部分なのではないでしょうか。
      1や2とも重複しますが、自然だからこそ
      人災リスクがなくなります。

  2. 自然分娩のデメリット

    1. 痛い…
      当たり前ですが、出産の痛みは
      男性だったらショック死するほどのもの。
      しかも、いつ迎えるか分からない、というのですから
      出産って不安でしかないですよね。汗

    2. 予定通りに進まない
      もうこれ!
      我が家は実家が共働き(夫の実家も同じ)なので
      いつ生まれるかわからない=産後のお世話してくれる人がいない、
      という事態になってしまう。
      産後ケアが受けられないリスク、というのは
      ちゃんと考えた方がいいです!!!

    3. 問題発生リスク
      人災ではなく天災、、というか、自然分娩は実際、何が起こるか分かりません。
      特に初産の方、このストレスは大きんじゃないかな?

無痛分娩のメリット、デメリット


  1. 無痛分娩のメリット

    1. 痛みが少ない
      これは説明不要!
      これだけで、出産に対して前向きな気持ちになれます。
      早く赤ちゃんに会いたい、と、出産や育児に対して
      ワクワクしながら妊娠生活を送ることができる。
      これだけで、無痛分娩をしてよかったなと思っています。

    2. 予測のしやすさ
      自然分娩のデメリットと被るのですが、
      とにかく「予測できる」ありがたさは、半端ないです。

      出産スケジュール、産後のスケジュール、
      産後、どの程度のダメージが起きるのか…など。

      我が家は特に、私の母も義母もまだ働いているので
      産後のお世話をお願いするにあたり、
      仕事の休みを事前に取り付ける必要がありました。

      その点では、とにかく予定が立てやすくって安心でした。

    3. ストレスが軽減される。
      総合的に「なにが起こるか分からない」ストレスが軽減され、
      赤ちゃんとの対面に集中できるのが無痛分娩!
      私はそう思っています。

  2. 無痛分娩のデメリット

    1. 麻酔・薬物のリスク
      個人的には、そんなにリスクある?
      と思ってしまうこともありますが、
      無痛分娩は手術です。
      麻酔をかけるリスクは、いつでも内包しています。
      このことは無視せずに、メリットデメリット比較したいですよね。

    2. 費用が高い…
      病院によりますが、
      私は入院費用含め、だいたい100万くらいかかりました。
      費用はやっぱり、自然分娩よりかかりますし
      無痛分娩の予約金を払った後、結局麻酔が間に合わなかった…ということもあります。
      コストを抑えることを優先するなら、
      自然分娩が良いかもしれないですね。

    3. 出産の自然な感覚よりも、痛み軽減が優先される
      これはもう、価値観や優先順位の問題です。
      出産は一生に一度、二度…あるかないかの経験。
      実際に私も、第二子の無痛を決めるときに
      「本当に痛みを経験しなくていいのか?」と自問自答しました。

      出産のプロセスは生々しく、それでいて美しいものです。
      これを思いっきり味わいたい!と思うのなら、自然分娩をしてみるのも良いなと思っています。

私の結論

色んな調査と自問自答の末、
私は今回、無痛分娩を選択しました。

結果、産後の回復も早く
母や義母から目一杯産後サポートを受けることもできたので
後悔はしていません。

でも、もしも第三子を産むことになったら
そして状況が許せば、
自然分娩にするかなぁ…

さきほど書きましたが
やっぱり自然分娩にはロマンがあるので、
一度経験してみたいという気持ちもあります。

でも一つ言えるのは、
最も大事なのは、
妊婦さん一人ひとりが
自分が求める出産スタイルを実現できること。

メリットもデメリットも理解して
自ら選択できること。

そして、幸せな出産、幸せな産後を送ること。

そういうことなんじゃないかなって、私は思います。

ついつい熱くなって、長いブログになりました。
必要な方に届きますように。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?