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"アクセシビリティコーディネーター"と名乗ること

「時が来た」のnoteから早3年
コロナ渦、出産という人生で大きな経験を経て、やっと言葉にしています。
"アクセシビリティコーディネーター"という肩書きを自分に加えます。

プロフィールにもある「誰も置き去りにしない社会を目指す」というテーマは、舞台に関わる前の10代の頃から一貫して私の中にあります。
観劇環境のみではなく、働く中でも、生活の中でも、何か置き去りになってしまっていること(人)はないのだろうか、と、いつも気になります。

これは、私が大学で特別支援学校の教員になる勉強をしていたことも影響していると思います。さまざまな事情で卒業が叶いませんでしたが、当時学んだことや経験したことを自分が仕事にする舞台芸術のアートマネジメントに活かせないか、と模索し続けてきました。

しかし、ずっと自分にできることは何か、と考えながらも、それを言葉にする自信がなかなか持てませんでした。

少しでもスキルを備えたら自信がつくのでは、と、アクセシビリティ対応の研修を受けたり、バリアフリー日本語字幕の作成講座で学んだり、学びの場を増やしました。そうしていると、舞台字幕の作成をさせていただいたり、アクセシビリティを多く試しているプロジェクトに携わらせてもらったり、仕事の中でアクセシビリティに関わる経験が増えていきました。

ところが、戸惑いも増えました。
私が携われたのは字幕制作など一部の切り出したセクション。そのため、もっと改善したい、もっと多くのことをしたいと思うと、事前準備や予算組の段階から関われなければ改善できないことがたくさんありました。いちアートマネージャーである以上、本来ならそこから改善できる可能性もあるのに……もっとできることがあるのに……と、もどかしさも感じていました。

そんなもどかしさを弊社の代表(合同会社syuz'genの代表 @maticcco )に話していたら「そしたら、1からアクセシビリティをコーディネートできるようにしたらいいよ!」とバシンと背中を押してもらいました。
こういうことができるから、この会社に入ったんだよな、と目が覚めた気持ちになりました。(大感謝)

アートマネジメントは、クリエイションにおいて全てのセクションをコーディネート(環境整備)することが主な仕事のひとつです。
そこで今後は「アクセシビリティの専門性を持っているアートマネージャー」として、公演運営全体のアクセシビリティコーディネートもしていきたいと思い「アクセシビリティコーディネーター」と名乗ることにしました。

できることは、こんなことです。

  • 公演運営におけるアクセシビリティ対応マネジメント

  • 日本語バリアフリー字幕作成業務

  • 音声ガイド用台本作成業務

  • 公演におけるアクセシビリティ対応相談

今後は、アップデートを続けながら、少しでも自分のできる範囲の環境がよくなるように活動できたらと考えています。

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