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2024.7.18 隅田にまつわるエトセトラ
一九八九年の九月、世の中の変化にあまり左右されないちょうどいい時代に、今はなきアサヒビール工場横にあった、これまた今はなき鈴木病院を選んで、わたしは生まれることにした。
浅草側からスカイツリーを望むときに見える、あの金のへんちくりんなモニュメントのビル群のところ、といえばわかるだろう。ちなみに墨田区役所の現庁舎やリバーピア含めここ一帯の区画の建物は、わたしが生まれたとほぼ同時に竣工されたので、
2024.7.4 ②僕らは場合による
いい奴でいたいか?やな奴でいたいか?
いい奴でいたいなら、やな奴を味方にしろ。やな奴にやなことをさせて、いい奴のおまえがそれを咎めるのだ。誰が見てわからないくらいの、偶然的な依存がちょうどいい。身長の小さな奴がさらに小さな奴を集める程度の、皮相なその場しのぎより。
やな奴はここからそこまではいい奴だ。いい奴がいい奴と思われる為の役を、やな奴が買って出た。変わらないままのいい奴、やな奴とい
2024.7.4 ①思い出は脚色とフラッシュバックにご用心
そもそも3歳の頃から「みんな〜ひらけ!ポンキッキ始まるよぉ〜」よりも「私が上岡龍太郎です」の方が耳の収まりが良いと感じる子供だったんだから、少し思春期に至ったくらいで青春なんてできるわけないじゃん。
私のできなかった青春シチュエーション、そのいち。
「あの子と学校帰り自転車ニケツ」
私のできなかった青春シチュエーション、そのに。
「あの子と学校帰り土手歩く」
私のできなかった青春シチ
2024.6.6 小さなオムニバス。
考えごとをしているとき、無意識に収まりのいい視点があったのに、ふとその視線を外してしまったが故に元の目線が一体どこだったか、何を見ていたかわからなくなる現象に何か名前をつけてやりたいよね。
設定という言葉がメタフィクション丸出しで凄く苦手なんだけど、例えば「サイヤ人は戦闘民族という設定なので」じゃなくて「サイヤ人は戦闘民族なので」でいいじゃん。「ドラクエ6は夢の世界と現実の世界に分かれている
2023.5.23 ①来週からラジオ始まります。②延期したリリース日守れないかもしれません。
3月からこのnoteを隔週連載にして約2ヶ月、ただ単に「あぁこいつ更新する暇ねえか、ネタが追っつかねんだな」と思われているのも癪なので、先日少し話したラジオを合間の木曜日に更新することにした。
つきましてはSpoonというアプリを導入して頂きたい。
─Spoon
iOS : https://apps.apple.com/jp/app/spoon-live-audio-podcasts/
And
2024.5.9 大型車の右折
大きな交差点を、ある程度の勢いを残したまま右に曲がると掛かってくる重さ。少し斜めの角度でダイナミックに走っていく車体に合わせて、私も同じスピード感を目線に乗せる。
すると地面が近づくかのように体感速度が速まり、ほんの一瞬砂嵐のようなコンクリートとのランデブーを体験し、また元の直線的な安定した角度に還っていく。
昨日、私は右ハンドルの運転席にいた。味わえなかった、それを。悲しい。
やっぱり
2024.4.25 今度またラジオやんねん。
以前にも、でえ親友の山口御大とエクス・マキナのスピンオフで、ラジオ・マキナというのをやってみたことがある。我々としてはかなり楽しかったんだが、聞くところによると聴取者を置いてけぼりにしてしまっていたようで…我々がもう少し何者かとして一丁前になったらまたやると思う。
まだ未公開のテイクもあることだし、その前にエクス・マキナミュージックの打ち合わせをそろそろ焼肉食べながらしないとだし。
それと
2024.4.11 先に小さな秘密を口走れば、奥底の真意は隠せる。
小さい頃、大抵のことが先にわかってしまう子だった。どうすればこうなる。こう言えば丸めこめる。先に軽い秘密を口走ることで、本当の秘密には辿り着かせない。本当のことがバレてる時、騙されてるふりをしてくれることが理解できてしまう。
これから何が起きるか、わかってしまう怖さが拭えない。なのでおよそ13、14歳の頃、そういう自分に飽きてしまった。あえて答えを見なくなったような感覚だ。
それから10年
2024.3.28 丁寧な暮らしvs破滅に向かって
破滅に向かってというタイトルがついたコンサートは1992年と2008年あわせて6つあるが、ボキはそんな話がしたいわけじゃない!
ゆえに1992年の2つかめは、インディーズジだいの曲がメインのセットリストでタイヘンにきちょうだし、2008年のしょにちは雨のなか2じかん遅れのラストソング、さいごはきょうせい終了のおもい出。
ほんじつの公演はすべて終了しました、といわれて、ナットクするようなし
2024.3.14 生きてる内にそうすればいいのに、死んでから思い出したように語り出すのって、それはすでにお前の中で終わってたことなんだから、なら黙っておけよ。いちいち品がねえから。
イヤミな野郎ですまねえ!とは思いつつ──
でも私は数年前から共感性をコントロールする訓練をしてきましたので。
なので、たとえどんなにその人のファンであったり人生を変えてくれた存在だとしても、直接の知り合いではない限り誰かが死んだところで、それはそれで私は全然平気なのです。「心配してくれてるならご無用、共感してほしいなら他を当たって」という感じです。
加えて予定調和みたいのが心の底から嫌
2024.2.29 アポロニウスの円
とおいとおーい星のある国で、すごーくすごく、たくさんのビルやおうちが並ぶ大都会に、身長の低い兄と、身長の高い弟の、変わった双子がいました。
背の低い兄は、お兄さんなので威張ります。トンネル探検ごっこをする時、頭をぶつけない兄はぐんぐん前に進めるので、隊長のように先頭をいきました。
背の高い弟は、背が高いので威張ります。壁の向こう側に何があるかを知りたい時、台に乗らなくても遮るものもなく見
2024.2.22 黒でもなく白でもなく、グレーが美しい。
たとえば真っ黒に染まった世の中は、ずる賢い立ち回りのできない人、知能指数は高くても体力に自信のない人には地獄を与えることになる。
ある程度の自由を犠牲に、小判鮫コミットで子分階級として生き残る方法もあるが、生殺与奪権は常に管理者に委ねることになる。
真っ白な世界においては大多数の頭の良い人たちが、少数精鋭派の力自慢や半グレ反社勢力を、知能と数の暴力によって淘汰するシステムを作り、ヒエラル
2024.2.15 いいよ、その辺までなら送ってくよ。
みんな頑張ってるのエラい!
今夜俺は恐ろしいことを考えた。
その笑い声はたとえ電話越しでも、
誰のお笑いよりもどんな時論公論よりも心に響くのだ。
恐ろしいことを考えても、
せめて言わなくてよかったのだ。
人生は本当に紙一重なのだ。
たったあと0.1で何もかも変わってしまうこともあるけど、
居なくなった後のことを考えると、
余計にどうしたらいいのかわからなくなるけど、
それより今はそのノーテンキな心
2024.2.8 山月記の虎
山月記の虎にだけはならないように気をつけてきたつもりだった。自分の才能の有り無しを努めて客観的に判断してきたつもりだった。できることは堂々と。できないことは謙虚に。そうしてるつもりではいたのだ。
だけどその判断自体、自尊心の膨れ上がりによる盛大な勘違いバイアスがそもそもかかっていたとしたら。今、自分なりに「大人」に成長してきている段階で、自分の劣っているところ、足りないところ、イタイところの
2024.2.1 ぶち込めホームラン、ヨ・シ・ノ・ブ❤️
まぁそんなことより、各チームの応援パフォーマンスについて、偉そうにコメントしてみましょう。順番は去年の順位通りです。ちなみに今二日酔いです。
◆セリーグ
◯阪神
とにかく何でもテンポが早い。もちろん2003年以前もそういう時期はあったが、昔と比べて難解な構成・メロディの応援歌が増えたことで、重厚感がなく甲子園ですら迫力が出にくい。それに拍車をかけて、細いメガホンが流行りだしたのはかなりマ
2024.1.25 手塚治虫やDavid Bowieならやらない。名探偵コナン、XJAPANから透け見える、過去コンテンツ食い潰し型ビジネスの浅ましさ。
いつからお前は漫画だのアニメだの言うようになったのかと言われそうですが…
まぁそれはまた別の機会に話すとして。
2024年1月24日水曜日、週刊少年サンデー2024年9号において、名探偵コナン1125話が掲載されました。
連載30周年とあって映画や催し物など様々な企画と連動することが発表されてるわけですが、そんなことよりも順調に読み進めた最後のページの一文に、私は大変憤ったのです。
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