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2024.6.6 小さなオムニバス。

 考えごとをしているとき、無意識に収まりのいい視点があったのに、ふとその視線を外してしまったが故に元の目線が一体どこだったか、何を見ていたかわからなくなる現象に何か名前をつけてやりたいよね。


 設定という言葉がメタフィクション丸出しで凄く苦手なんだけど、例えば「サイヤ人は戦闘民族という設定なので」じゃなくて「サイヤ人は戦闘民族なので」でいいじゃん。「ドラクエ6は夢の世界と現実の世界に分かれている設定です」じゃなくて「ドラクエ6の世界は夢と現実の2つの世界に分かれています」でいいじゃん。何なの、設定って。コントやるの?


 新しい分野に関するちょっとした勉強や資料を探すのにYouTubeをよく使うのだけど、無駄な挨拶パートが入ってたり、解説とか説明がまどろっこしいくせにチャプター化してなくて、話の本筋、事の本題が見つけられないビデオが多いこと。そんなビデオに限ってコメント欄に「見やすくわかりやすく勉強になりました✨」って書いてあって、ふえぇぇ…ってなることに対して未だに免疫不全。


 8歳の頃から言ってるけど、孤独の定義は関係性の多少ではないんだよ。物事の視点が多面的かどうか。ファンタジーとは違って、至ってリアル且つ4次元的な思考実験をするかどうか。当時の言語化であらば思考実験ではなく妄想という言葉を使ってしまっていたが、少し似て非なるもの。可能性を吟味しないのが妄想。不可能を可能な限り排除した先に残るのが思考実験。そこからは死ぬまで孤独。死んだら尚孤独。その"前後"にしか完全な幸福は存在しない。


 常に疲れていることに初めて気づけた時、絶望を感じるのと、これでもう大丈夫だと安心するのと、どちらが生物反応として正しいんだろうね。どちらもあったから、自分には判断がつかないしそこからどうしたらいいかわからない。こういう間接的なHELP!が、俺の精一杯の直接的な助けての合図なので、そのままダメになって孤独を知らないまま孤独に死んでいった奴は微生物の数ほど居ることだろう。


 彼はアーティストだから、と半笑いで思考停止している親友たち。それを自ら茶化して瑣末な繋がりを優先してしまう自分。無意味な具体性ですがりつける程度のコミュニティ。いつか気づく奴は出てくるのだろうか。残念だけど俺は精神病ではない。

ここではお好きに。