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自他境界線を保つ

こんにちは。しょこたです。
リワークセンターに通っています。
学んだことを、自分の理解のためにもご紹介します。


自他境界線とは

【自分と他者とは別のものである】という認識をしっかり持つ
ということでした。
「えーー私は全然できてるよ😂」と思う方もいるかもしれませんが、
下記の例を見ていかがでしょうか?
境界線が曖昧だと、下記のようになってしまいます。

①相手を優先にしすぎてしまう

自分の領域 < 相手の領域

  • 何が自分にとって危害をもたらすのかを認識できなくなる

    • 自分にとって良くないもの、害のあるものでも「No」と言えない

      • 例)自分の仕事が忙しくても、仕事を頼まれると断れない

    • 必要以上に相手を受け入れてしまう

      • 例)仕事で理不尽に怒られたけど、きっと私が悪いんだ

  • 自分の問題や欲求を「恥ずかしいもの」と思ってしまう

    • 自分のニーズがあっても、引っ込めてしまう

      • 例)友達と旅行中、行きたいところがあっても言い出せない

    • 他者に支援や援助(助け)を求められない

      • 例)体調が悪いけど、休むと迷惑をかけてしまうから休めない

②自分を優先にしすぎてしまう

自分の領域 > 相手の領域

  • 他者を尊重せず自分の欲求に夢中になってしまう

  • 「他者には自分とは違う考えや感覚がある」という前提が浮かび辛い

    • 他者を変化させて、自分の考えに従わせようとしてしまう

      • 例)友達と旅行に行くときに、相談もせず場所を勝手に決める

    • 状況操作をして、自分の負担(責任)を相手の負担(責任)にする

      • 例)自分がこんなに忙しいのは、相手が手伝ってくれないせいだ

  • 「ねぇ、分かるよね?」と思ってしまう

  • 望んだことが起きないと怒りや不安に変わってしまう

    • 自分がこんなに困っているのだから、相手にも伝わるはず

      • 例)私だけ家事をやっているけど、旦那は全然手伝ってくれない

    • こんなに大変なことをやっているから褒められるべき

      • 例)私はこんなに仕事頑張ってるのに、上司は全然褒めてくれない

>上記のような経験、ないですか?📢

例題

「宿題を全然やらない」子供がいます。
親・子供・先生の立場があるとして、これは誰の課題だと思いますか?

正解は、「子供」の課題です。
(ちなみに、私は「全員」の課題であると答えました(笑))

なぜ、子供の課題かというと、
最終的に結果を引き受けるのは「子供自身」だからです。
成績が悪くなって、親や先生に怒られるのは子供自身です。
せっかくの勉強の機会を失うのは子供自身です。

「じゃあ、親や先生は何もしないでいいのか?」という訳ではなく、
親や先生は、子供が宿題をしないことに対して、「自分のせいだ」とは思わなくてよいということです。
あくまで「補助」として対応してあげればよいのです。

無理にやらせようとすると、それは逆に「過干渉」になってしまいます。
子供が宿題をやりやすいように何か工夫をしてあげるだけにして、あとは本人の意思に任せるしかないのです。

例えば、仕事とかでもそんなことないですか?
・後輩がミスしてしまったのは、私が手伝ってあげなかったせいだ
・先輩が忙しいのは、私が仕事ができず手伝えないからだ
(私はこれを抱え込みすぎてメンタルを壊して休職に至りました…)


自他境界線を保つために①

体の境界をチェックしてみる

自分が「ここまでならOK」と感じられる範囲はどこでしょうか?
近づかれて嫌だなと思うときは、境界が侵されている状態です。

例えば、私は「自分の持ち物を勝手に触られる」のは全然OKですが、
「同性でも急に握手とか抱き着かれたりする」のは完全NGです(笑)
人によっては、自分の持ち物を触られるのも嫌かもしれません。
家族でも勝手に自分の部屋に入られるのは嫌という人もいるかと思います。
その場合は、自分の部屋も自分の領域であるということです。

対処法

  • スッと後ろに下がって距離をとってみる

  • 身振り手振りをして近づいてくるのを阻止する

  • 正面ではなく横を向く、横並びに立ってみる

  • 「触らないでほしい」とハッキリ伝える

  • その場を離れる

心の境界をチェックしてみる

自分は自分」「相手は相手」と分けて考えるようにしましょう。
また、「自分で決める」ということを大切にして、自分で決めたことの結果が上手くいかなくても、他人のせいにはせず「自分で責任を持つ」ということに気を付けましょう。
例)「お勧めされた漫画があまり面白くなかったが、読むと決めたのは自分だから仕方ない。私には合わなかっただけだ。」

対処法

  • 嫌なことはハッキリと「No」と言う

  • 「自分を尊重してほしい」とハッキリ伝える

  • 自分の考えが相手に伝わるようにちゃんと主張する

  • 相手に会う回数、SNSや電話も極力控える

  • 敬語や丁寧な言葉遣いにして心理的な距離をとっていることを態度で示す

「できたら苦労してねぇよ」というものもあったかもしれませんが、できそうなものからちょっとずつやってみるがいいのかなと思います。

自他境界を保つために②

相手に侵入してないかチェックする

自分は善意のつもりでも、無意識に下記のような侵入をしていませんか?

☐ 相手の持ち物を自分の物のように扱っていませんか?
☐ 相手の時間を占領していませんか?
☐ 相手がやるべきことまで世話を焼いていませんか?
☐ 相手のことを知りたがりになっていませんか?
☐ なんでも期待通りになってほしいと思っていませんか?
☐ 自分の好みを押しつけていませんか?
☐ 自分の考え方を押しつけていませんか?

健全な関係を意識する

適切な距離感を保ちつつも、親密な関係を意識しましょう。

  • 私は私のままでいい

    • そのままの自分で付き合う

    • 互いの弱さを受け入れる

  • 自分で決める

    • 相手に引きずられすぎない

    • 決めたことが失敗しても相手のせいにしない

  • 一緒に楽しめる

    • 一緒に過ごす時間を大切にできる

  • 別々でも楽しめる

    • お互いに別の人や、1人でも楽しめる

    • 相手の自由を束縛しない

  • 問題を話し合える

    • 問題や誤解が生じたら素直に話し合える

  • 支え合う

    • 相手が辛い時は傍にいたり、話を聞いてあげる

  • 成長を認め合う

    • お互いの成長を応援し喜べる

    • 互いに興味や考えの変化を認められる

勘違いをしない

責任の範囲を勘違いしない
相手の問題に対して、無理に何かをしてあげる責任はありません。
でも、「何かしてあげたい」と思うなら、あくまで補助としてお手伝いしてあげるくらいにしましょう。

能力の違いを勘違いしない
他人が負っている責任を解決するのは難しいことです。
「自分が頑張れば」と思ってしまうようであれば、
自分が関わることで解決するのか?」と立ち止まって意識しましょう。

自分の困難を見極める

自分が今抱えている困難が、「巨大な岩」なのか「手荷物」レベルなのか見極めましょう。

自分が押しつぶされそうな、1人では乗り越えられそうにない「巨大な岩」なら、他者に助けを求めましょう。

ただ面倒だなと思うだけの日々の日課や、自分の感情や態度によって生じる責任は「手荷物」なので、自分で解決してみましょう。

ここは私も1番苦手とするところで、全ての問題を自分事として捉えてしまい、全て「手荷物」の中に押し込んで自分で解決しようとしてしまう傾向にあるので、1人では乗り越えられそうにないと思ったら助けを求めるよう意識します…!

最後に

自他境界線は「壁」のように仕切りを決めてしまうのではなく、相手によって上げ下げが自由なものです。
なので、「初めて会う人」「嫌いな上司」「好きな同僚」「仲のいい友達」「家族」など、それぞれ境界線の位置が違ってもいいのです。
また、気づいたら相手を尊重しすぎてた、とか、気づいたら自分の考えを押し付けてしまっていた、とか、気づけたらその時点でもう一度戻せばいいのです。
徐々に意識できるようになればいいと思います!😊✨


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