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『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑧


「自分大好き最強」説

 自分のことを丸ごと受け入れてる人たちって、何か特別な才能を持っている必要がないんです。だって、そのままの自分ですでに満点なので。
 だから、不要な実績を上げようとも、頭が良いフリも、失敗の否定もしません。

 そして何の躊躇もなく、淡々と仮説立てと実験と検証を繰り返しています。
だから、次々と実りある挑戦を経験して夢を叶えていくことができるんです。

 全力で自分をマネジメントして、全力で応援してあげる。そんな、最強のマネージャー兼パートナーになることができて、はじめて人は夢を叶えていくことができるんだと思います。

 私は、つい最近、40歳を目前に、ようやく自分を受け入れることができるようになりました。
 時間かかり過ぎ!って自分でもツッコみたくなりますが、リアルな話、50歳、60歳、そして人生を終えるまで、とうとう自分を受け入れることができなかった、という人も大勢居ます。

 今の夢追い人たちには、絶対にそうなってほしくない。

 そして、かつての夢追い人たちにも、また新たな夢を追ってほしいなぁって本当に思います。それは、若い頃叶えられなかった夢を、もう一度取り戻すということではありません。
 今現在の自分自身に目を向けて、アップデートした夢を実現するということです。

 あの頃とはもう違います。できるようになったこと、できなくなったこと、やり方、武器、行きたい場所、なりたい自分。何もかもが新しくなっているはずです。

 決して、昔と同じ戦いを始めないで下さい。
 あの頃の雪辱を晴らすために、今の大事なあなたの時間を使わないで下さい。

 そして、可能なら、そのかけがえのない冒険で得た貴重な財産を、ぜひ若い人たちに分けてあげてほしいなぁって思います。

 「俺、こういう穴に落ちちゃって、すっげえ大怪我しちまったんだ。20年棒に振っちまったよ。てへっ☆」って。

 「自分は失敗していない」を証明するために他者を利用する、いわゆる〝ドリームキラー〟は、SNSの世界だけでなく、私たちのすぐ隣に居ます。
 「自分は正しい」を絶対に譲らない親や親せき、あるいは若者にすぐ説教を始める近所のおじさん、失敗を責める会社の上司。

 彼らの多くが、ほぼ例外なくかつての夢追い人です。
 彼らは、自分とは違うやり方で成功を掴む人を認められません。それは、自分の間違いを突き付けられるようなものだからです。
 絶対にこうはならないで下さい。 

 私たちが持っているもので価値があるのは、「検証の不十分な過去の仮説」ではなく「明らかに失敗だったと実証された実験結果」の方なんです。

 そんな私たちの貴重な失敗経験が、今の、これからの夢追い人たちに届いたときに、彼らはきっと、より遠くへ羽ばたくことができるはずです。
 
 こんな素敵なことはないですよね。

 私たちの失敗にも大きな意味があったんです。
 鱗片でも届くのなら、本当、あの時致命傷を負っていて良かったですね。
かろうじて生き延びた甲斐があったというものです。

 そして、若い夢追い人たちには、私みたいに、何年も、何十年も自分を否定しながら夢を捨てきれずにいたあの空虚の時間を味わってほしくないです。

 …すみません。ちょっと長くなりました。
 というのも、この歳になってリアルに自分の残り時間を意識する出来事がありまして、じゃあ、今、自分が本当にしたいことは何だろう?できることは何だろう?って考えたときに、答えは
「一人でも多くの夢追い人を応援したい!」だったんですね。
 
 どうしても伝えたかったんです。夢を叶えるのに、特別な才能は必要ないんだよって。 
 
 必要なのはたった一つ。
 ありのままの自分を受け入れることです。

 私が自分を受け入れることができるようになったのは、今あるすべてが、自分の望んだ結果だと気がついたからです。
 悪い現実も良い現実も、全部自分自身で招いたことなのだと腹をくくると、「自分には、望むものを手にする力がちゃんと備わっているんだ!」と自分を信頼することができるようになります。

 そして、「絶対に夢を叶えるんだ!」という勇気が湧いてくるのです。

 ある意味、私は今頃になってようやく夢を叶えるスタートを切ったのだと言えます。

 「あんた遠回りしすぎやろ。ウケる」です。

#創作大賞2024 #コミックエッセイ部門


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