ショーコサン

大分県国東市在住。 いちど夢を挫折後、10数年ぶりに再びペンをとり、現在は漫画家・イラ…

ショーコサン

大分県国東市在住。 いちど夢を挫折後、10数年ぶりに再びペンをとり、現在は漫画家・イラストレーター・しくじり漫画先生として活動しております。 失敗を成功へ繋げるプロのしくじりスト。 海と山のある田舎で、日々創作活動・農作業に勤しむ大家族の母ちゃんです。

最近の記事

『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑭ おしまい

あとがき的な この度は、『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』をお読みいただきありがとうございました。  この物語は、想像ではない、私の実体験の失敗を元に描いた、しくじりの教科書です。  私のケースは、何も特別なものではありません。そのほとんどが夢追い人の多くが直面するものばかりです。  人は失敗を恥ずかしいもの、不名誉なものとして、隠したり大した問題ではなかったと、見えないところへさっさと片付けてしまおうとします。当然、自ら堂々と失敗を語る人はあまり居ません。なので

    • 『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑬

      執着を手放すということ 失敗が大きければ大きいほど、その傷は完全に塞がることはなく、どれだけ月日が経ってもジュクジュクしてしまいます。  つらいですよね。めちゃくちゃ分かります。    他者の成功に嫉妬してしまったり、他者の作品を偉そうに評価してしまったり…。本当はそんなことしたくないのに、気づいたら黒い感情が溢れてしまう。死ぬまでこんな感情がつきまとうのかと絶望する。    その呪縛から自由になるには、過去の失敗もみっともない部分も全部含めて、ありのままの自分を丸っと受け入

      • 『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑫

        とにかく、思いついたことは実行する 例えば漫画を描いている人であれば、面白そうなストーリー、アイデア、表現、色々なことを思いつきますよね。  で、「これは凄いアイデアだぞ!」って興奮しながら、とりあえず書き留めておいて、その後かたちにしようと作品づくりに取り掛かります。  だけど、その9割以上は、メモやプロット、ネームの段階で行き詰まってしまいます。  「なんか違うなー」とか「あれ、あんまり面白くないかも」みたいに。  その原因のほとんどが、自分の内から引き出したものでは

        • 『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑪

          急がば回れ 本当、この言葉につきますね。  その賞を獲る目的は何なのか。慌てて漫画を2本仕上げる目的は何なのか。    「急いで結果を出さなければ!」と今の自分の実力を無視した目標を設定してしまうと、結局そこで立ち往生してしまい、先に進むことができなくなってしまいます。  それでも、そのハードルを越えなければいけないと思い込んで、何度も何度も同じチャレンジを繰り返してしまいます。    そして、物ごとが全く進んでいかない現実に焦りを感じ、失敗を受け入れられなくなり、かたちばか

        『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑭ おしまい

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑩

          「憧れ」と「目標」ってどう違うの? 私、高校で絵を専門的に学んでいたし、漫画もずっと描いていたから、真似をすれば、ある程度どんなタッチの絵でも描けるんです。  だから、どんなに写実的な絵もエグい描き込みも、筋肉マッチョも高層ビル群も、描けないことはないんです。  ただし、一枚絵だけです笑  しかも何時間、何日間かかるか分かったもんじゃありません笑    とてもじゃないけど、三浦先生の絵のクオリティで、漫画一作分、さらに連載作品を描くなんて、私の能力では不可能です。  つまり

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑩

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑨

          質の良い人たちと付き合おう 質の良い人たちは、あなたという面白い存在を、どうしたらもっと活躍させられるのか、どうしたらもっと面白いことをさせられるのか、ということを、まるで自分ごとのようにワクワクしながら考えてくれます。    会話がすべて「YES、AND」なので、とんとん面白いアイデアが生まれ、積み重なっていきます。  一方、質の悪い人たちとの会話は、ほぼすべて「NO」か「YES、BUT」なので、アイデアも生まれなければ、積み重なるものもありません。  否定、批判をするだ

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑨

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑧

          「自分大好き最強」説 自分のことを丸ごと受け入れてる人たちって、何か特別な才能を持っている必要がないんです。だって、そのままの自分ですでに満点なので。  だから、不要な実績を上げようとも、頭が良いフリも、失敗の否定もしません。  そして何の躊躇もなく、淡々と仮説立てと実験と検証を繰り返しています。 だから、次々と実りある挑戦を経験して夢を叶えていくことができるんです。  全力で自分をマネジメントして、全力で応援してあげる。そんな、最強のマネージャー兼パートナーになることが

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑧

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑦

          失敗が怖すぎる人たち 〝世界じゅうの鏡を叩き割ってちゃん〟のように、失敗を怖がりすぎる人たちがいます。  本当、コップの水をこぼしたくらいの些細なことですら、受け入れられないんですよね笑    でも、何度も言うように、夢を叶えるには、自分自身をすべて受け入れなければ始まりません。  私が〝世界じゅうの鏡を叩き割ってちゃん〟だった頃、私が私をそのままで受け入れていれば、おそらく多くの失敗は回避できたし、より質の良い失敗が経験できていたと思います。    自分は才能のある特別な

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑦

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑥

          検証したいことを、最大限意識した作品づくりをする 検証したいことがブレていると、仮にその場面では成功したように見えても、本来検証したかったことが正確に行えていないため、その次の、より良い仮説検証サイクルへ繋げることができません。  一作一作を無駄なく効果的に、着実に成功へ繋げていくには、このはっきりとした仮説を立てることが重要となります。  「表現を変えてみる」  「ジャンルを変えてみる」  「場所を変えてみる」  様々な仮説検証サイクルを進めていくなかで、あまりにも前

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑥

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑤

          失敗を受け入れるということ 失敗を受け入れるというのは、決して自分自身を批判したりジャッジすることではありません。その失敗の中身を分析し、「何が起きたのか」を客観的に正確に理解して、その解決策を新たに構築するということです。  これはつまり、成功しようが失敗しようが、その結果をすべて自分が引き受けると覚悟するということです。  なぜなら、仮に「自分が」失敗を招いたのでなく、何か外的な要因で抗う術もなくその結果に至ったのなら、分析も解決策の構築も無意味だからです。  つま

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑤

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』④

          編集さんや担当さんは、自分の脳の一部 打ち合せは、私の能力を最大限発揮するための脳内会議。  そう考えると、これまで、ある意味自分を批判する敵にすら見えていた編集さんや担当さんが、同じゴールを目指すチームの仲間に見えてきます。    ここでもしあなたが、本当は苦手なのに「俺、シュート得意だから」って誇張したら、チームを勝利に導くことはできませんよね。シュートが苦手なあなたにゴール前でパスが回って来てしまいますから。  あなたがやるべきことは、誇張ではなくありのままの自分を晒

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』④

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』③

          あせらないあわてない 失敗は、確かに苦痛が伴います。 できれば避けたいと感じてしまいますが、この失敗を経験するからこそ、次のWHAT(手段)に進める訳です。  この嫌われ者の〝失敗くん〟、実はあなたを成功に導く重要なキャラクターなんです。  まず登場しないことには話が進みません。  ちなみにエジソンは 「私は失敗したことがない。一万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ」と言ったそうです。  つまり、額面通り捉えれば一万回WHAT(手段)を試しているのです。たった一つ

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』③

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』②

          手段と目的を取り違えない おかしな話に聞こえますが、こうした手段と目的の取り違え問題は、日常のなかでも多く発生します。  例えば、レポートの作成のために参考文献を読み出したら、もっとその分野を深掘りしたくなって何十冊も専門書を読み込んでしまった、というようなケースとか。  あるいは、何かを学びたくて大学に行きたいのに、なぜか難関校を目指す、みたいな。  それ自体が悪いことではないですが、あくまでレポート作成や就学が目的であって、専門知識をより多く得ることや、難関大学に入る

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』②

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』①

          「何に」じゃなくて「どう」なりたいのか  「野球選手になってどうなりたいのか?」    好きな野球を続けたいから野球選手になりたいのか。  お金持ちになりたいからなのか。  あるいは有名人になりたいからなのか。  そう考えると、「野球選手になりたい」は、その先の「こうありたい」という目 的を実現するための手段ということになります。  「お金持ちになりたい」が目的なら、手段は野球ではないかもしれないし、 「有名人になる」には別の能力を磨いた方が良いのかもしれません。  「

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』①

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』プロローグ

          #創作大賞2024 #コミックエッセイ部門  このお話は、私の過去の失敗体験を元に描いた夢追い人応援漫画です。 漫画と文章を合わせた読み物です。プロローグを含めて全15話を予定しております。  少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。  ぜひ、最後までお読みください♪♪

          『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』プロローグ

          あの頃の夢追い人たちへ第八話(最終話)「あの頃の夢追い人たちへ」

          #創作大賞2024 #コミックエッセイ部門

          あの頃の夢追い人たちへ第八話(最終話)「あの頃の夢追い人たちへ」