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『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』③


あせらないあわてない

 失敗は、確かに苦痛が伴います。
できれば避けたいと感じてしまいますが、この失敗を経験するからこそ、次のWHAT(手段)に進める訳です。
 この嫌われ者の〝失敗くん〟、実はあなたを成功に導く重要なキャラクターなんです。
 まず登場しないことには話が進みません。

 ちなみにエジソンは
「私は失敗したことがない。一万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ」と言ったそうです。

 つまり、額面通り捉えれば一万回WHAT(手段)を試しているのです。たった一つのWHATに固執している人間とでは、到達できる場所がまるで違ってくるのは当たり前ですよね。…グサグサ笑

 漫画の世界で、原稿やネームを上げるときは、その作品を世に出すことで、何か一つ検証を行うのだと捉える必要があります。科学の実験と同じです。
 立てた仮説を元に実験を行い(漫画をつくり)、それが失敗したら、その失敗を徹底的に検証する。で、改善点を見つけたらまた実験を行う(漫画をつくる)。
 これを積み重ねることで、成功以外の失敗パターンを一つ一つ潰していっていると考えます。

 逆に、無数にある仮説のなかから一発で成功を引き当てたとしたら、「何が失敗かが分からない」まま、より失敗が許されないフェーズへ進むことになっていくので、とても危険な状態であるとも言えます。

 誰でも、どこかでつまずくポイントは必ず用意されているものです。それが早いか遅いか、というだけの話です。
 時に、勘の良い人があまり失敗を経ずに成功していくことがあるかもしれませんが、自分と比べてもしょうがありません。

 仮に10回の失敗で成功を導き出した人が居たとして、それと比べて1万1回目でやっと成功を導き出したエジソンが、決して劣っているということにはならないですよね。
 その9990回もの失敗の経験値の差は、早々に成功した人には決して得られない、貴重な財産だと思います。

#創作大賞2024 #コミックエッセイ部門


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