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四年前に、娘が留学していたメキシコへ、一人でエイやっ!と遊びに行った記事 #vol .2


メキシコシティに着くと、長い長い入国審査の列に並んだ。

メキシコに入国して、次は飛行機乗り換えだ。

乗り換えターミナルの掲示板に行ったが、次に乗る飛行機の搭乗口の欄が空欄。

近くに空港スタッフがいる。
彼らは二人とも車椅子だ。

車椅子の人が、普通に働いている。

一人の方に、

オラ。
と、言ってみる。
ドンデ ミ ゲート?
ドンデ どこ。
ミ わたしの
ゲート は、搭乗口のつもり。

英語でも、スペイン語でも、その辺の言葉を組み合わせて、言いたい事を言ってみるのが面白い。

伝わっているのかいないのかは、数撃ちゃ当たる方式。
とにかく、いろいろ言ってみる。

しかし、運良くうまく伝わったとしても、
たいていは、返ってくる相手の言葉がなんて言ってるかわからない!!

全く一人よがりの異文化交流なのである。

スペイン語話せる?英語話せる?

スタッフに、聞かれる。

ノ~!ノ~!!話せない。

さっきの入国審査でも貫いた。

世界には、英語とスペイン語だけじゃないのを知らしめなきゃいけない。
話せなくても、堂々といく。

困ったね。
まだ、搭乗口は出てないから、3時にまたここに来て。

と、言われたみたいだから、ありがとうと言って、待合場所に移動。

気がつくと、列に並んでいた日本人たちが誰もいない。ツアー客もけっこういたのに、みんなカンクン方面に行ってしまったらしい。

一人旅慣れしたお友達が、
日本人なんてどこにでもいるから大丈夫。
と、言っていたけど、いないぞ。

と、思いつつ、全然ビビッていない自分に気がつく。

メキシコの人たちが、褐色の肌に黒い髪と目。どこか、日本人と親近感を覚えるからかもしれない。

わたしなんて単純だから、外国人と言うと、金髪青い目をすぐに思い浮かべてしまっていたけれど、

実際、世界のパーセンテージで言うと、アングロサクソンの人々の割合はそんなに多くないんじゃないの?

待合場所ではみんなダラダラしている。

携帯の充電のスポットがある。

日本で調べてきた無料Wifiにはいるやり方をやってみる。

繋がった!

さあ、これで、なんとかなる度が高まった。

そうこうしているうちに、さて、3時。

さっきの場所に、行ってみる。

まだ、搭乗口の欄は空欄。
他の飛行機の搭乗口の欄は次々とうまっていく。
わたしの乗る飛行機だけが、不明!

どうしたら、いいの!!??

さっきのスタッフに、もう一度声をかけると、
インフォメーションカウンターに連れて行かれる。

そこで、また、いろいろ言ってみる。

搭乗口が決まってないってどう言う事さ。
飛行機飛ぶの飛ばないの?
わたしは乗れるの乗れないの?

日本人ですか?

ふいに日本語がした。

隣でスペイン語でスタッフと話していた青年の口から、日本語が!!

おおお!
結局また、どうにかうまく行っちゃうんだわ、わたし!

言葉を発した青年をみる。
日本語が口から出た途端に、彼が日本人に見えた。

そうです。レオン行きの飛行機ですか?

お互いのチケットを付き合わせる。
同じ飛行機だ。

もう、出発一時間前を切ってる。
ゲートが、決まってないなんて、、、。
他にこの飛行機乗る人はどこにいるんでしょうね。

わたしは初めてだから、こんなもんだと思っていたけれど、彼は本当に困っているみたい。

スペイン語うまいですねぇ。

と、言うと、

あ、僕、ハーフなんです。
母がコロンビア人。
でも、母は亡くなってしまったから、スペイン語は独学です。
仕事で、グアナファトに行くんです。
会社の人が空港で待っているのに困ったなあ。

確かに、スペイン語を話しているときは外国の人に見え、
日本語を話すと日本人に見える外見の彼。

歳は、21歳。
わたしの長男と同じだ。

スペイン語話せるおかげで、仕事があるから。

と、笑う。しっかりしてるなぁ。おばさんは、関心しちゃう。

掲示板の前で話していると、私たちの飛行機の欄に、遅延、と出た。

出発は、5時。一時間遅れるわけだ。

仕方ないな。会社の人もあちらの空港に遅延ってでるから、大丈夫だな。

ゆったりモードになった彼と身の上話などを交わす。

携帯の充電をしたいという彼に、さっきの充電スポットを案内する。
わたし、まるで旅慣れてるみたいじゃない!

一時間時間ができたので、お互いの荷物を、預けっこして、空港内をあるいてみたり。

その頃には、娘とラインが繋がる。

何時に来るのよ。ホストママに空港まで行ってもらうんだからさ。ハッキリしてよ!!

飛行機遅れてんだから仕方ないじゃない。日本人厳しいなあ。
ところで、サンドイッチが110ぺソ
これ、いくら?

ちょっと待って!100ペソが700円くらいだよ。
空港高いよ!買っちゃダメ!!

わ、わかった。日本人、しっかりしてるなぁ。

さて、一時間遅れの飛行機の搭乗口も発表された。

さっきの彼と、大移動。

ゲート73に行くと人の山。

ここから出る飛行機を待つ人は、わたしたちの飛行機に乗る人たちだけではないらしい。

掲示板の見方が全くわからない。ポカンとするわたし。

ああ、今は、xxx行きの飛行機の人たちの最終受付中。
ほら、掲示が変わった。締め切られました。
次の飛行機は、まだ発表されていません。

掲示板の見方を彼に教わる。

そうか、言われてみればそうだけど、言われなかったら分からなかったな。
身をもって体験するって、大事。

次の飛行機、出た!我々の便だ!

受付すると、謎の文字をチケットに書かれる。
さして、気にも止めないわたし。

受付をすませてグングン進むと、数字の書かれたゲートがある。
飛行機までのバスに乗るらしい。

ああ!このチケットに書かれたの数字だ!1番のバスに乗ればいいんです。

まぢか!?
一人だったら、分からなかったよ!
頼もしいなあ、彼!!

地方空港行きの飛行機はずいぶんと小さい。

と、言うことは揺れ方も半端ない。

揺れて揺れて、雲をグングンかき分けて進んでいく。
安定したら、メキシコの大地の広さに気がついた。
太陽の方へ向かって進んでいる。
光線の具合で、ずっと虹の上を飛んでいるみたい!

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ずいぶんかわいい空港についた。

彼はすぐに日本人の上司と会えた。

ありがとう。さよなら。お仕事頑張って。また、どこかで。

別れる。

さて、娘。

いた!
10ヶ月ぶり!


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