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【エッセイ】今日もごちそうさまでした【紹介】

苦手だった食べ物が、
なにかの切欠で大好きになることってありますよね?

子どもの頃に苦手な食べ物が多かった人ほど、案外「こんなに美味しいんだ!」という出会いは多いかもしれません。

今回は、そんな食べ物との出会いをつづった、角田光代(かくたみつよ)先生の食エッセイ「今日もごちそうさまでした」をご紹介させていただきます♪


概要

今作は、井上真央さん主演の大ヒット映画としても有名な「八日目の蝉」など、
数々の名作を手がける超人気小説家
角田光代先生の、
食にまつわるエッセイ集です。

子どもの頃は偏食だったらしい角田先生の、好き嫌いが移り変わる「食革命」を、
季節の食べ物ごとに語っておられます。


個人的に気に入ったポイント


①苦手な食べ物への考え方

苦手な食べ物が多いことは、
決してマイナスではない。
今後好きになるかもしれない食べ物との出会いが、人よりも多いかもしれないこと。

角田先生はこの考えを実践し、
大人になってからも、
未知の食べ物との出会いを新鮮に楽しんでいます。
偏食に悩む人は、今作のエッセイを通して、罪悪感がちょっぴり軽くなるかもしれません。

②読んでいるだけでお腹が空きそう

さすがの表現力。
そして、角田先生が心から料理や食事を楽しんでおられることが伝わる文章に、
つられてお腹が空いてくる気がしています


終わりに

「食べられない」から「食べる」に移行するときには、ダイナミックな感動がある。

あとがき より

エッセイを読んで、わたしも自分自身の苦手だった食べ物を好きになった「食革命」を思い出して、懐かしくなりました。

人と同じく、食べ物との出会いも一期一会。

是非、そんな貴重な出会いのひとつとして、このエッセイをご覧になってはいかがでしょうか?


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