【エッセイ】アジア飯店【岡崎大五】
貯金がゼロになるまで、
身一つで海外を旅した経験はありますか?
「世界にはどんな国があるんだろう?」
と興味を持つことはできても、
実行するには度胸を試されますよね。
今回は、そんな貴重な実体験をつづる
岡崎大五先生の食エッセイ
「アジア飯店 食にはじまり、食に笑い、食に苦しみ、食に泣いた、人情紀行」
をご紹介させてもらいます♪
概要
今作は、大学中退後から30歳まで、アジア各地を旅した岡崎大五先生の、食に関する貴重な実体験を語ったエッセイです。
訪れたのは、インド、タイ、マレーシアなど、あらゆるアジア諸国。
ガイドブックには載らないような、現地ならではの体験が、活き活きと描かれています。
個人的に気に入ったポイント
〈食べる=生きること〉
SNSが盛んな現代では、人から羨ましがられることに、重点を置きがちです。
それは食事でも例外ではありません。
でも、食べ物って本来は、車のガソリンみたいな、生きるためのエネルギー源ですよね?
バンコクの真夏を乗り切るための「ギトギト油ラーメン」に、生きた子豚をさばいて焼いた「子豚の丸焼き」…。
人も食べることで生命力を得る動物だと、痛感させられるエピソードの数々に
「何のための食か」を今一度考えるきっかけを貰えました。
終わりに
この本の中で、岡崎先生はずっと
「出来ない不安」よりも「とりあえずやってみること」を優先しています。
貧乏旅行で貯金がゼロになったら、現地で働いて食いつなぐ。
実践を繰り返した結果、岡崎先生は大学中退から30歳まで、ほとんどの月日を海外で暮らす、貴重な経験を得られました。
楽天的で、自由で、とにかく明るい。
何かに迷って後押しされたい人には、特におすすめしたい1冊です。
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