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【読書】何度でも食べたい。あんこの本【エッセイ紹介】

「あんこは苦手」
または
「昔は苦手だった」
人は、案外多いのではないでしょうか?

甘いし、くどいし、三口で飽きる。

今回はそんな「あんこが苦手」だった筆者、姜尚美(かんさんみ)先生が、あんこの美味しさに目覚め、取材を通してあんこの奥深さにハマっていくまでのエッセイ
「何度でも食べたい。あんこの本」
をご紹介させていただきます♪


概要

筆者である姜尚美(かんさんみ)先生は、
京都市出身で立命館大学法学部法学科を卒業された編集者であり、ライターです。
今作では、苦手だったあんこを克服し、全国各地の和菓子屋さんを取材して、体感したあんこの魅力を語っておられます。

(あんこは)和菓子の命と言われながらも、発祥や歴史に不明な点が多く、あんこに特化した本は圧倒的に少ない。
製法についても門外不出の風潮が強く、比較は簡単にできない。

前書きより

たとえ同じ銘柄の小豆を用いても、
室温や湿度、小豆の具合など
様々な条件から、職人さんが随時最適なあんこを作り上げる
プロのこだわりや伝統の技を、ひとつひとつの和菓子に込める。
そんな和菓子に情熱をそそぐ職人さんの貴重なお話、
そして姜先生の情熱的な食レポも相まって、
あんこ好きには堪らないエッセイ集となっております。



個人的に気に入ったポイント


①写真×文章の読む飯テロ
とびきり美味しそうな和菓子や、
店の方々のいいお顔の写真。
そして、あんこ好きの姜先生による丁寧な解説が組み合わさり、
あんこ好きには堪らない飯テロです。

見るだけ・読むだけで、
食べてみたい!あんこが食べたい!
と気分を高めてくれます。

②食べた記憶と結びつく
自分が食べたことのある和菓子なら、記憶が鮮やかに蘇って一層食べたくなります。
そうでなくとも、
今まで出会ったあんこを思い出させて
「また食べたい!」
と思わせてくれる魅力に溢れています。


終わりに

あんこって不思議な食べ物ですね。
和菓子のひとつひとつに、職人さんのこだわりや伝統が詰まっています。
決して派手じゃなくても、奥ゆかしい色気を秘めている。
あんこが好きな方も、そうでない方も、
今一度この本を通して、
あんこの奥深い魅力に目を向けてみてはいかがでしょうか?


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